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え、これも外来種!?意外と知らない日本の外来種たち

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全部森
目次
アカミミガメ(ミドリガメ):公園の池で見かける緑色の愛らしい姿 タイワンリス:公園を駆け回る姿がかわいいけれど… アライグマ:ラスカルの愛称で親しまれたが… ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ):水田をピンク色の卵で彩る貝 ハクビシン:夜行性の忍び寄る侵入者 ドブネズミ:下水道に潜む害獣 オオヒキガエル:毒を持つ巨大なカエル セイヨウミツバチ:日本の蜂蜜を支える外来種 ウシガエル:食用ガエルとしてやってきた巨大な食欲 コイ:観賞魚として親しまれるが…

日本には、美しい自然や固有の生態系が数多く存在します。しかし、近年、外来種と呼ばれる海外から持ち込まれた生物が、日本の生態系に深刻な影響を与えています。外来種と聞くと、熱帯の動植物や海外の珍しい生き物を想像する人が多いかもしれません。しかし、実は私たちの身近な場所に、意外な外来種が数多く生息しているのです。

今回は、日本人にとって身近でありながら、意外と知られていない外来種をいくつか紹介します。

アカミミガメ(ミドリガメ):公園の池で見かける緑色の愛らしい姿

公園の池などでよく見かける緑色の愛らしいカメ、アカミミガメ。通称ミドリガメは、ペットとして日本に持ち込まれました。しかし、飼いきれなくなった個体や、捨てられた個体が野生化し、日本各地に定着してしまいました。

アカミミガメは、在来のカメと比べて成長が早く、繁殖力も高いため、在来のカメの生息場所を奪ったり、在来のカメを捕食したりすることがあります。また、水草を食害したり、水質を悪化させたりするなど、生態系への悪影響も懸念されています。

タイワンリス:公園を駆け回る姿がかわいいけれど…

都市部の公園などでよく見かけるタイワンリス。その名の通り、台湾原産のリスで、こちらもペットとして日本に持ち込まれました。しかし、野生化した個体が各地に定着し、在来のニホンリスの生息場所を奪ったり、農作物を食害したりするなどの被害が報告されています。

タイワンリスは、繁殖力が強く、環境への適応能力も高いため、今後も分布を拡大する可能性があり、注意が必要です。

アライグマ:ラスカルの愛称で親しまれたが…

アニメ「あらいぐまラスカル」の愛称で親しまれているアライグマ。しかし、その可愛らしい外見とは裏腹に、日本の生態系に深刻な影響を与えています。

アライグマは、北米原産で、毛皮採取のために日本に持ち込まれました。しかし、飼育されていた個体が逃げ出したり、捨てられたりして野生化し、各地に定着してしまいました。

アライグマは、雑食性で、在来の小動物や鳥類の卵、農作物などを食害します。また、人家に侵入し、家畜を襲うこともあります。アライグマによる被害は、年間数億円にものぼると言われており、早急な対策が求められています。

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ):水田をピンク色の卵で彩る貝

水田をピンク色の卵で彩るジャンボタニシ。南米原産の大型の巻貝で、食用として日本に持ち込まれました。しかし、食味が悪く、需要がなかったため、野生化してしまいました。

ジャンボタニシは、水田の稲を食害するため、農業被害をもたらします。また、繁殖力が強く、在来の水生植物や生態系への影響も懸念されています。

ハクビシン:夜行性の忍び寄る侵入者

夜行性で、都市部でもよく見かけるハクビシン。東南アジア原産で、日本には江戸時代以前に持ち込まれたと考えられています。

ハクビシンは、人家に侵入し、農作物を食害するなどの被害が報告されています。また、天井裏などに住み着き、騒音や悪臭の原因となることもあります。

ドブネズミ:下水道に潜む害獣

人家に生息するドブネズミ。中央アジア原産で、クマネズミと同様に、食料の食害や感染症の媒介が懸念されます。

ドブネズミは、下水道やゴミ捨て場などに生息し、病原菌を媒介することがあります。また、人家に侵入し、食料を食害することもあります。

オオヒキガエル:毒を持つ巨大なカエル

オオヒキガエルは、中南米原産の大型のカエルで、毒を持つ皮膚を持っています。小笠原諸島などに定着し、在来の生態系への影響が懸念されています。

オオヒキガエルは、繁殖力が強く、在来のカエルや昆虫を捕食します。また、毒を持つため、在来の捕食動物がオオヒキガエルを捕食することを避けるようになり、生態系のバランスが崩れる可能性があります。

セイヨウミツバチ:日本の蜂蜜を支える外来種

日本全国で蜂蜜の採取や受粉のために利用されているセイヨウミツバチ。しかし、その名の通り、ヨーロッパ原産です。

セイヨウミツバチは、在来のニホンミツバチとの競合や、病気の伝播などが懸念されています。

ウシガエル:食用ガエルとしてやってきた巨大な食欲

食用ガエルとして持ち込まれ、野生化したウシガエル。河川や池沼に生息し、在来の両生類や魚類を捕食し、生態系への影響が懸念されています。

ウシガエルは、子供の頃に捕まえたり、鳴き声を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

コイ:観賞魚として親しまれるが…

観賞魚や食用として日本全国で養殖・放流されているコイ。しかし、中央アジア原産です。

コイは、河川や湖沼に生息し、水草を食害したり、底泥を巻き上げたりすることで水質悪化を引き起こすことがあります。

これらの外来種は、私たちの身近な場所に生息しており、日本の生き物だと勘違いしやすいです。しかし、これらの外来種は、在来の生態系に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

これらの他にも、日本には数多くの外来種が存在します。

  • セアカゴケグモ
  • ヒアリ
  • アシナガキアリ
  • グリーンアノール
  • ツマアカスズメバチ
  • アメリカザリガニ
  • ブラックバス
  • ブルーギル
  • カダヤシ

外来種を見つけた場合は、安易に触れたりせず、関係機関に通報するようにしましょう。

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