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文学と温泉、歴史が薫る街・松山へ。心癒される旅に出かけよう

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コメ仙人
目次
日本最古の湯の殿堂「道後温泉本館」 天空にそびえる名城「松山城」 定番だけじゃない!松山の魅力探訪 舌も心も満たされる松山グルメ&体験 松山へのアクセス&移動のヒント おわりに

古くからの温泉地の情緒と、城下町の風格、そして近代文学の足跡が交差する街、愛媛県松山市。日本最古とも言われる道後温泉は、多くの人々を癒やし続け、現存天守を誇る松山城は街のシンボルとしてそびえ立ちます。明治の文豪たちが愛したこの地には、歴史と文化、そして瀬戸内の恵みが織りなす、多彩な魅力が詰まっています。さあ、心癒される松山の旅へ出かけましょう。

日本最古の湯の殿堂「道後温泉本館」

松山観光のハイライトといえば、やはり「道後温泉本館」でしょう 。日本三古湯の一つに数えられ、その中心に建つ木造三層楼の建物は、1894年(明治27年)に改築された国の重要文化財です 。夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場し、「坊ちゃん湯」として全国的に知られています 。  

長年の保存修理工事を経て、2024年7月には休憩室を含む全館での営業が再開されました 。これにより、かつてのように様々な入浴コースを選べるようになり、湯上がりには畳の休憩室でくつろぐ、あの風情ある体験が再び可能になりました。館内には、皇室専用浴室として使われた豪華絢爛な「又新殿(ゆうしんでん)」や、漱石ゆかりの「坊っちゃんの間」など、見どころも満載です 。毎朝6時に鳴り響く刻太鼓(ときだいこ)の音は、温泉情緒を高めてくれます 。周辺には、現代アートを取り入れた「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」や、地元の人々に親しまれる「椿の湯」もあり、湯めぐりを楽しむのもおすすめです 。  

天空にそびえる名城「松山城」

松山市の中心部、勝山の山頂に威風堂々とそびえるのが「松山城」です 。江戸時代以前に建てられた天守が現存する「現存12天守」の一つであり、非常に貴重な城郭として知られています 。その美しい姿は「日本100名城」にも選ばれています 。  

現在の天守は幕末に再建されたものですが、大天守と小天守、櫓(やぐら)を渡り櫓で結んだ「連立式天守」と呼ばれる複雑な構造は、姫路城などと並び称される特徴です 。天守最上階からは、松山平野や瀬戸内海を一望でき、その眺望は格別です 。また、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に用いられた防御施設である「登り石垣」が、麓から山頂へ続く姿も圧巻で、国内では彦根城と松山城でしか見られない貴重な遺構です 。  

城へは、麓の東雲口(しののめぐち)駅からロープウェイかリフトで気軽に登ることができます 。もちろん、緑豊かな登城道を歩いて登るのも気持ちが良いでしょう 。本丸広場は桜の名所としても知られ、夜にはライトアップされた城と市街地の夜景が「日本夜景遺産」にも認定される美しさです 。  

定番だけじゃない!松山の魅力探訪

道後温泉や松山城以外にも、松山には訪れたいスポットがたくさんあります。

四国霊場とユニークな魅力「石手寺」
道後温泉からも近い「石手寺(いしてじ)」は、四国八十八箇所霊場の第五十一番札所 。1300年以上の歴史を持ち、国宝の二王門をはじめ、多くの重要文化財が残る古刹です 。お遍路さんの元祖とされる衛門三郎伝説ゆかりの地でもあり、厳かな雰囲気の中に、不思議なマントラ洞窟や名物の「おやき」(焼きもち)を売る店など、親しみやすい一面も持ち合わせています 。  

明治の息吹を感じる「坂の上の雲ミュージアム」
松山城のお堀端に建つ、安藤忠雄氏設計のモダンな建物が「坂の上の雲ミュージアム」です 。司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の世界を通じて、明治という時代と、松山出身の秋山好古・真之兄弟、正岡子規の生涯を紹介しています 。松山のまち全体をフィールドミュージアムとする構想の中核施設でもあり、歴史と未来をつなぐ場所となっています 。  

大正ロマン漂う洋館「萬翠荘」
松山城の麓、坂の上の雲ミュージアムの近くには、フランス・ルネサンス様式の美しい洋館「萬翠荘(ばんすいそう)」が佇みます 。旧松山藩主の子孫である久松定謨伯爵が大正時代に建てた別邸で、国の重要文化財にも指定されています 。当時の華やかな社交界を偲ばせる、優雅な建築と内装が見どころです 。  

舌も心も満たされる松山グルメ&体験

旅の楽しみといえば、やはりグルメと体験。松山ならではの味覚と時間をご紹介します。

必食!ご当地グルメ
愛媛といえば「鯛めし」。松山では、鯛を丸ごと一匹炊き込むスタイルが一般的です。また、近海で獲れた小魚を揚げた「じゃこ天」は、香ばしくて旨味たっぷり。夏目漱石の小説にちなんだ三色餡の「坊っちゃん団子」や、柚子餡をカステラで巻いた銘菓「タルト」、彩り鮮やかな「五色そうめん」なども見逃せません。

レトロな汽笛に誘われて「坊っちゃん列車」
明治時代の蒸気機関車を模したディーゼル機関車「坊っちゃん列車」は、道後温泉や松山市駅などを結びます 。レトロな制服の車掌さんや、終点での人力による方向転換など、まるでタイムスリップしたかのような体験ができます 。  

活気あふれる街歩き「大街道・銀天街」
松山市中心部のアーケード商店街「大街道(おおかいどう)」と「銀天街(ぎんてんがい)」は、ショッピングやグルメを楽しむのに最適。雨の日でも安心して散策できます。

空中散歩で絶景を「大観覧車くるりん」
松山市駅の百貨店屋上にある観覧車「くるりん」 。松山市街や松山城、瀬戸内海まで見渡せるパノラマビューが楽しめます 。夜景もロマンチックです 。  

松山へのアクセス&移動のヒント

松山空港からは、市内中心部(JR松山駅、松山市駅、大街道、道後温泉など)へリムジンバスが便利です 。市内観光の主役は、伊予鉄道の「市内電車(路面電車)」。道後温泉、松山城(大街道電停)、JR松山駅、松山市駅など、主要スポットを結んでおり、観光には欠かせません 。一日乗車券などを利用すると、お得に効率よく巡ることができます。  

おわりに

新しくなった道後温泉本館、歴史を物語る松山城、文学の香り漂う街並み、そして美味しいグルメ。松山は、訪れる人の五感を満たし、心に潤いを与えてくれる場所です。あなただけの松山の魅力を探しに、ぜひ訪れてみてください。きっと、素敵な思い出が待っています。

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コメ仙人
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