失業したら使える支援制度まとめ|失業保険以外も!知らないと損
突然の失業や就職難で、先の見えない不安を抱えていませんか?多くの方が頼りにする「失業保険(雇用保険)」ですが、実はそれ以外にも、あなたの生活と再就職を支える国のセーフティネットは数多く存在します。この記事では、あなたの状況に合わせて使える「失業保険以外の支援制度」を中心に、知っておくべき公的サポートを網羅的に解説します。ひとりで悩まず、使える制度を知って次の一歩を踏み出しましょう。
【基本】雇用保険(失業保険)をもらえる人が使える+αの制度
まず、雇用保険の基本手当(失業手当)を受給できる方が対象となる、知っておくと得する追加の制度をご紹介します。
給付期間が延びるかも?「特定理由離職者」の確認を
自己都合退職だと思っていても、会社の倒産や解雇、家族の介護、心身の不調、ハラスメントなどが原因の場合、「特定理由離職者」や「特定受給資格者」に認定される可能性があります。認定されると、失業手当の給付日数が長くなったり、2〜3ヶ月の給付制限期間がなくなったりと、大きなメリットがあります。心当たりがある方は、ハローワークで必ず相談しましょう。
早く決まれば祝い金「再就職手当」
失業手当の給付日数を3分の1以上残して早期に再就職が決まった場合、「再就職手当」というお祝い金が支給されます。残りの支給日数が多いほど給付率も高くなるため(最大70%)、早期の再就職を目指す大きなモチベーションになります。
スキルアップで給付金「教育訓練給付制度」
失業期間をキャリアアップのチャンスに変えたい方におすすめの制度です。国が指定する講座(ITスキル、医療事務、Webデザイン、介護など)を受講すると、受講費用の最大70%(年間上限56万円)が支給される場合もあります。次の仕事に役立つスキルを、金銭的負担を抑えながら身につけることが可能です。
【雇用保険がもらえない人へ】求職者支援制度という強い味方
「雇用保険の加入期間が足りない」「自営業を辞めたばかり」といった理由で失業保険を受けられない方でも、諦める必要はありません。
月10万円をもらいながら無料で職業訓練
「求職者支援制度」は、まさに第二のセーフティネット。一定の要件を満たせば、月10万円の「職業訓練受講手当」を受け取りながら、無料で職業訓練を受講できます。訓練コースは、パソコンスキルやWebデザイン、介護福祉など多岐にわたり、再就職に必要なスキルを基礎から学べます。一部のコースには無料の託児サービスが付いている場合もあり、子育て中の方も安心です。
給付金の対象になる?収入や資産の要件をチェック
給付金を受けるには、本人収入が月8万円以下、世帯収入が月30万円以下(同居の親族がいる場合は緩和あり)などの収入・資産要件があります。近年、これらの要件は緩和傾向にあり、以前は対象外だった方も利用できる可能性があるので、まずはハローワークで相談してみましょう。
【家賃が払えない方へ】住居確保給付金
失業や収入減で住まいを失うおそれがある場合に、最も頼りになるのがこの制度です。
自治体が家賃を肩代わり|フリーランスも対象
離職・廃業から2年以内の方や、それに近い収入減の方を対象に、原則3ヶ月間(最大9ヶ月)、自治体が家賃相当額(上限あり)を支給してくれます。この制度の重要なポイントは、フリーランスや個人事業主の方も対象になる点です。収入の減少を証明できれば利用できる可能性があるので、まずは市区町村の自立相談支援機関に問い合わせてみてください。
【生活全般が苦しい方へ】最後の砦となるセーフティネット
複数の問題を抱えている、あるいは上記制度を使っても生活が困難な場合は、より包括的な支援を求めましょう。
専門家が並走「生活困窮者自立支援制度」
この制度は、単にお金を給付するだけでなく、専門の支援員があなただけの支援プランを作成し、自立までを一緒にサポートしてくれるのが特徴です。「就労準備支援」で働く自信を取り戻したり、「家計改善支援」で借金問題を整理したりと、一人ひとりの課題に合わせた支援が受けられます。
正しく知りたい「生活保護制度」の仕組み
あらゆる支援策を尽くしてもなお生活が困難な場合に、健康で文化的な最低限度の生活を保障するのが生活保護制度です。「持ち家や車があると受けられない」というのはよくある誤解で、生活に必要な資産であれば保有が認められるケースもあります。また、働きながら受給することも可能で、収入の全額が保護費から差し引かれるわけではありません。ためらわずに、お住まいの自治体の福祉事務所へ相談することが大切です。
ひとりで悩まないで!相談窓口はここにある
どの制度が使えるか分からない、何から手をつければいいか分からない。そんな時は、以下の窓口に相談してください。
- ハローワーク:雇用保険、求職者支援制度、職業訓練の相談
- 市区町村の自立相談支援機関:住居確保給付金、生活困窮者自立支援制度の相談
- 市区町村の福祉事務所:生活保護の相談
まとめ:知ることで、未来は開ける
失業や就職難という困難な状況でも、あなたは決して一人ではありません。日本には、あなたが思っている以上に多くのセーフティネットが用意されています。大切なのは、「自分には関係ない」と諦めずに、まずは情報を探し、勇気を出して相談の電話を一本入れてみることです。この記事で紹介した制度が、あなたの不安を和らげ、次の一歩を踏み出すための希望となることを願っています。
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?
コメントを投稿するには、ログインする必要があります。