ミシュラン三ツ星店「まき村」へ行ってみた
はじめに
みなさん、こんにちは!今回は特別な体験をシェアしたいと思います。私は先日、東京の名店「まき村」に訪れてきました。この「まき村」は、ミシュランガイドで三ツ星を獲得している和食の名店で、静かな住宅街にひっそりと佇んでいます。
「まき村」は、京浜急行大森海岸駅からほど近い場所にあり、表通りから一本入った場所に位置しています。このレストランは、まるで隠れ家のような雰囲気を持っていて、訪れるだけで特別な気持ちになります。広尾商店街から裏道に入ると、広尾公園(じゃぶじゃぶ池)の向かい側にその店はあります。カウンター6席とテーブル席が一つだけの小さなレストランですが、その分一人ひとりのお客に対して丁寧なおもてなしをしてくれます。
店内はシンプルで洗練されたデザインでありながら、どこか温かみを感じさせる空間でした。落ち着いた照明と居心地の良いインテリアが、まるで自宅にいるかのようなリラックスした気分にさせてくれます。ここでは、シェフの牧村彰夫氏が手掛ける本格的な和食を楽しむことができ、その料理のクオリティはまさに三ツ星にふさわしいものです。
今回は、その「まき村」での素晴らしい食事体験を、前菜からデザート、そして飲み物まで、詳しくご紹介したいと思います。この記事を読んで、ぜひ「まき村」の魅力を感じ取っていただければと思います!
店内の雰囲気
「まき村」の店内に一歩足を踏み入れると、まるで別世界に入ったかのような感覚に包まれます。店内はシンプルでありながらも洗練されたデザインで統一されていて、木の温もりを感じさせるインテリアが心地よいです。照明は柔らかく落ち着いた雰囲気を演出していて、どこかホッとするような空間が広がっています。
店内にはカウンター席が6席のみで、目の前でシェフが料理を作る様子を間近で見ることができます。このライブ感が、料理をさらに特別なものに感じさせてくれます。
シェフの牧村氏が一つひとつの料理に込める情熱や技術を肌で感じることができるのは、カウンター席ならではの魅力です。料理が仕上がる過程を見守りながら、その香りや音を楽しむことができるので、五感すべてで食事を楽しむことができます。
また、カウンター席の後ろにはテーブル席が一つだけ用意されており、こちらは少人数での食事にぴったり。プライベートな空間でゆっくりと食事を楽しむことができるので、特別な日や大切な人との食事に最適です。このテーブル席からも、シェフのこだわりやおもてなしの心を感じることができ、静かで落ち着いた時間を過ごすことができます。
店内のデザインはシンプルですが、その中に温かみが感じられる工夫が随所に施されています。木材をふんだんに使用した内装や、柔らかな間接照明が、リラックスした雰囲気を作り出しています。壁には控えめな装飾が施されており、その一つ一つが店の雰囲気にぴったりと調和しています。テーブルや椅子も落ち着いた色合いで統一されていて、全体的に洗練された空間が広がっています。
店内の雰囲気をさらに特別なものにしているのが、牧村氏とスタッフの温かいおもてなしです。お客一人ひとりに対して丁寧に対応してくれ、その心遣いが店全体の雰囲気を一層心地よいものにしています。牧村氏自身も、時折カウンター越しにお客と会話を交わし、和やかな雰囲気を作り出しています。この温かいおもてなしが、多くのリピーターを生んでいる理由の一つでしょう。
さらに、店内の静かで落ち着いた環境も「まき村」の魅力の一つです。広尾公園の向かいに位置し、周囲の静かな住宅街の雰囲気とも相まって、まさに隠れ家的な存在です。店内にいると、都会の喧騒を忘れ、心からリラックスした時間を過ごすことができます。この静けさと居心地の良さが、「まき村」を特別な場所にしているのです。
店内のどこを見ても、シンプルでありながらも洗練された美しさが感じられ、細部にまでシェフのこだわりが詰まっています。この特別な空間で過ごすひとときは、まさに贅沢な時間でした。訪れる度に新しい発見があり、何度でも足を運びたくなる、そんな魅力が「まき村」にはあります。
前菜
「まき村」での食事は、まず美しく盛り付けられた前菜の数々から始まりました。一皿一皿にシェフのこだわりと季節の彩りが詰まっていて、見た目からして食欲をそそります。
最初に登場したのは、生ハムとドイツ産ホワイトアスパラガスの一皿。この組み合わせは、シンプルでありながらも素材の良さが際立つもので、生ハムの塩気とホワイトアスパラガスの甘みが絶妙なハーモニーを奏でていました。ホワイトアスパラガスは、シャキッとした歯ごたえとほのかな甘みがあり、口の中でその新鮮さを感じる
ことができます。一口食べるごとに、素材の持つ自然な旨味が広がり、思わず笑顔がこぼれました。
次にいただいたのは、ホタルイカとトマトのマリネ。ホタルイカは春の訪れを告げる食材として知られていますが、その小さな体に凝縮された旨味と、トマトの爽やかな酸味が見事にマッチしていました。ホタルイカのプチっとした食感とトマトのジューシーさが口の中で一体となり、一口ごとに春の香りが感じられます。この前菜は、素材の良さを最大限に引き出した逸品で、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめました。
また、花ズッキーニのフリットもいただきました。中にモッツァレラチーズが詰められており、外はカリッと、中はトロッとした食感が絶妙でした。花ズッキーニの淡い甘さとチーズのコクが一体となり、口の中でとろけるような感覚を味わうことができました。フリットの衣は軽やかで、油っぽさを感じさせない上品な仕上がりです。
「まき村」の前菜はどれも、素材の持つ力を最大限に引き出し、それぞれが持つ季節感を大切にしているのが特徴です。シェフの巧みな技術と繊細な感性が光る前菜の数々は、これから始まる料理への期待感を高めてくれました。一皿一皿がまるで芸術作品のようで、見た目にも楽しませてくれる素晴らしいスタートでした。
メインディッシュ
「まき村」でのメインディッシュは、シェフの牧村彰夫氏が腕を振るった珠玉の逸品が並びます。前菜で十分に食欲を刺激された後に登場するメインディッシュは、期待を裏切らないどころか、それ以上の感動を与えてくれました。
まず、一品目に登場したのは自家製のタリオリーニ。このパスタは、牧村氏が自分の求める太さに手打ちしており、細部にまでこだわりが詰まっています。タリオリーニは、しっかりとしたコシがあり、ソースとの絡みも絶妙です。ソースは北イタリアの影響を受けたバターを使ったもの。濃厚でありながらも、しつこさを感じさせないバランスの取れた味わいが広がります。一口食べるごとに、バターの風味とタリオリーニのもっちりとした食感が口の中で調和し、まさに至福の瞬間を味わうことができました。
次に登場したのは、北海道産蝦夷ジカシンタマのロースト。蝦夷ジカは、ジューシーで柔らかく、絶妙な火入れ加減で提供されました。シンタマの部位は特に繊細で、口に入れるととろけるような食感が特徴です。ローストされることで肉の旨味がぎゅっと凝縮されており、噛むごとに深い味わいが広がります。添えられたアスパラソバージュは、シャキシャキとした食感が心地よく、蝦夷ジカの濃厚な味わいを引き立てる名脇役となっています。この一皿は、シンプルながらも素材の持つ力強さを存分に感じられる逸品でした。
さらに、花ズッキーニのフリットもいただきました。モッツァレラチーズを詰めた花ズッキーニは、外はカリッと揚げられ、中からはトロッとしたチーズが溢れ出します。花ズッキーニの淡い甘さとモッツァレラチーズのコクが見事にマッチしていて、一口ごとに至福の味わいを堪能できました。フリットの衣は軽やかで、油っぽさを感じさせない上品な仕上がりです。
どのメインディッシュも、牧村氏の熟練の技術と細部へのこだわりが光るものばかりでした。シンプルな素材を使いながらも、その一つ一つに手間を惜しまず、最高の状態で提供することで、素材本来の美味しさを最大限に引き出しています。このような料理を提供する「まき村」だからこそ、ミシュラン三ツ星に輝くのだと実感しました。
デザート
「まき村」での食事の締めくくりに登場したのは、見た目も美しいデザートの数々でした。どのデザートも、食事の最後を彩るにふさわしい逸品ばかりで、一口食べるごとに幸せな気分に包まれました。
まず、最初にいただいたのはティラミス。マスカルポーネチーズとエスプレッソがしみ込んだスポンジが絶妙なハーモニーを奏でていて、口の中でとろけるような食感がたまりません。上品な甘さとコクのある味わいが口いっぱいに広がり、食後の余韻を楽しむことができました。ティラミスの上にはココアパウダーがふんわりとかけられていて、見た目にも美しく、食べる前から期待が高まる一品でした。
次にいただいたのはジェラート。今回はピスタチオとレモンのフレーバーを選びました。ピスタチオは、クリーミーで濃厚な味わいが特徴で、一口食べるとその豊かな風味が口の中に広がります。レモンのジェラートは、爽やかな酸味とさっぱりとした口当たりが心地よく、食後の口直しにぴったりでした。どちらのフレーバーも、素材の良さが際立っており、本当に美味しかったです。
デザートの盛り付けも非常に美しく、目でも楽しむことができました。シンプルでありながらも洗練されたプレゼンテーションが、デザートの美味しさをさらに引き立てていました。「まき村」のデザートは、どれも一つひとつが丁寧に作られていて、その完成度の高さに驚かされました。食事の最後までシェフのこだわりが感じられ、大満足のデザートタイムを過ごすことができました。
飲み物
料理とともに楽しんだ飲み物も、「まき村」の食事体験をさらに豊かなものにしてくれました。
まず、食事中にいただいたのはトスカーナ地方の赤ワイン「キャンティ」。このワインは、深い味わいと豊かな香りが特徴で、特にパスタや蝦夷ジカのローストとの相性が抜群でした。キャンティのしっかりとしたボディが料理の味を引き立て、一口ごとに味わい深さを感じることができました。シェフが選んだワインのセレクションも素晴らしく、料理と飲み物のペアリングが完璧でした。
食後にはエスプレッソをいただきました。濃厚なコーヒーが食事の締めくくりにぴったりで、その強い香りと深い味わいが心地よい余韻を残してくれました。エスプレッソは小さなカップで提供され、飲むたびにその豊かな風味を楽しむことができました。食事の後にエスプレッソをゆっくりと味わいながら、余韻に浸るひとときは格別でした。
また、食事中にいただいたお茶も、食事を引き立てる役割を果たしていました。温かいお茶は、料理の味をリセットし、次の一品を楽しむための準備を整えてくれます。
シンプルでありながらも、こうした細やかな気配りが、「まき村」のおもてなしの心を感じさせてくれました。
「まき村」では、飲み物一つひとつにもシェフのこだわりが詰まっていて、料理との相性を考え抜かれたセレクションが楽しめます。食事全体を通じて、料理と飲み物の完璧なマリアージュを堪能することができました。
まとめ
「まき村」での食事体験は、まさに至福のひとときでした。シェフの牧村彰夫氏が手掛ける料理は、どれも素材の持つ力を最大限に引き出し、細部にまでこだわりが詰まっていました。ミシュラン三ツ星の評価にふさわしい、洗練された一皿一皿が並び、食べるごとに新たな発見と感動を味わうことができました。
店内の雰囲気も特別なもので、シンプルでありながらも温かみを感じさせる空間が広がり、心からリラックスして食事を楽しむことができました。カウンター席では、シェフが目の前で料理を仕上げる様子を見守りながら、その技術と情熱を肌で感じることができました。小さな店内だからこそ、一人ひとりのお客に対する丁寧なおもてなしが光り、その温かさが店全体の雰囲気を一層心地よいものにしていました。
前菜からメインディッシュ、デザートに至るまで、どの料理もシンプルながらも奥深い味わいがあり、シェフの技術とセンスが光る逸品ばかりでした。特に、生ハムとドイツ産ホワイトアスパラガスや、北海道産蝦夷ジカシンタマのローストなど、素材の良さを最大限に引き出した料理は、一口ごとに感動を与えてくれました。
飲み物のセレクションも素晴らしく、料理とのペアリングが完璧でした。トスカーナ地方の赤ワイン「キャンティ」や、食後のエスプレッソなど、どれも料理を引き立てる役割を果たしていました。細やかな気配りが感じられる飲み物のセレクションは、食事体験をさらに豊かなものにしてくれました。
「まき村」は、静かな住宅街にひっそりと佇む隠れ家的な存在でありながら、その料理とおもてなしの質はトップクラスです。特別な日に大切な人と訪れるのにぴったりの場所であり、一度訪れると何度でも足を運びたくなる、そんな魅力を持っています。
皆さんもぜひ一度、「まき村」の美味しい料理と温かいおもてなしを体験してみてください。きっと、心に残る特別な時間を過ごすことができるはずです。
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