部屋探しはいつがベスト?安くて良い物件を見つける最適時期
新生活に向けて部屋探しを始めるとき、「どうせならお得に、良い物件を見つけたい!」と思いますよね。
実は、部屋探しと引っ越しの最適な時期は、あなたの目的によって全く異なります。
- 「安さ」を最優先するなら、家賃交渉もしやすい閑散期(6~8月, 11~12月)
- 「物件の多さ」を重視するなら、新築も豊富な繁忙期(1~3月)
この記事では、それぞれの時期のメリット・デメリットから、後悔しないための具体的なスケジュールまで、賢い部屋探しのタイミングを徹底解説します。
【結論】部屋探しのベストタイミングは目的で決まる!
まず結論から。あなたの希望に合わせて、狙うべき時期は明確に分かれます。
とにかく安くしたい!家賃・引っ越し費用が安い時期
狙い目は、閑散期にあたる6月~8月と11月~12月です。
- 家賃・初期費用の交渉がしやすい:この時期、大家さんは空室を早く埋めたいため、家賃や礼金などの交渉に応じてくれる可能性が高まります。
- 引っ越し料金が格段に安い:引っ越し業者の料金は、繁忙期(特に3月)の半額以下になることも珍しくありません。
費用を少しでも抑えたいなら、この時期に動くのが最も賢い選択です。
多くの物件から選びたい!新築・優良物件が多い時期
狙い目は、繁忙期にあたる1月~3月です。
- 物件数が年間で最も多い:新生活に向けて人の移動が集中するため、退去する物件が次々と市場に出てきます。
- 新築や築浅の優良物件に出会える:多くの新築マンション・アパートが3月の完成を目指して建てられるため、この時期に入居者募集が始まります。
選択肢の豊富さを最優先するなら、競争は激しいですがこの時期がベストです。
なぜ時期で違う?賃貸市場の「繁忙期」と「閑散期」
賃貸市場には、はっきりとした「波」があります。このリズムを知ることが、賢い部屋探しの第一歩です。
1年で最も物件が動く「繁忙期」(1~3月、9~10月)
不動産業界が最も活気づくシーズンです。
- 1月~3月:4月の新年度・新学期に向け、学生や新社会人の部屋探しがピークに。物件数は最大になりますが、良い物件はすぐに埋まってしまう争奪戦になります。
- 9月~10月:企業の秋の転勤シーズン。春ほどではありませんが、特にファミリー層を中心に需要が高まります。
落ち着いて探せる「閑散期」(6~8月、11~12月)
市場の動きが穏やかになるシーズンです。
- 6月~8月:梅雨や猛暑で引っ越しを避ける人が多く、物件を探すライバルが減ります。
- 11月~12月:年末で人の動きが少なく、落ち着いて物件を探せます。不動産会社も翌年の繁忙期に向けた準備を始めるため、掘り出し物の情報が出てくることも。
具体的にいつから動く?後悔しない部屋探しのスケジュール
良い物件を見つけるには、計画的なスケジュールが不可欠です。
部屋探しは「入居希望日の2ヶ月前」からが鉄則
一般的に、入居したい日の2ヶ月前から探し始めるのが理想的なスケジュールです。
- 2ヶ月前:希望条件(家賃、エリア、間取り)を固め、ネットで物件の相場を調べる。
- 1ヶ月半前:不動産会社を訪れ、物件の内見をスタートする。
- 1ヶ月前:物件を決定し、入居申し込みと契約手続きを行う。同時に、今の家の解約手続き(通常1ヶ月前通知)も忘れずに行う。
- 契約後:引っ越し業者の手配や荷造りを進める。
探し始めが早すぎてもダメな理由
「もっと早くから探した方が安心なのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。賃貸物件は基本的に「仮押さえ」ができないため、3ヶ月も4ヶ月も前に良い物件を見つけても、すぐに入居しないのであれば契約できないケースがほとんどです。契約できたとしても、住み始めるまでの家賃(空家賃)が無駄にかかってしまいます。
【目的別】あなたに合うのはどっち?時期別メリット・デメリット
最後に、あなたのタイプに合わせて、それぞれの時期のメリットとデメリットを整理しましょう。
安さ重視派におすすめ「閑散期」のメリット・デメリット
メリット
- 引っ越し費用や家賃・初期費用を大幅に節約できる可能性がある。
- 競争相手が少なく、時間をかけてじっくり物件を比較検討できる。
- 不動産会社の担当者から手厚いサポートを受けやすい。
デメリット
- 市場に出回る物件の総数が少ない。
- 繁忙期に借り手がつかなかった、条件の良くない物件が残っている可能性もある。
- 夏の猛暑や梅雨時の引っ越しは体力的にきつい。
物件の選択肢重視派におすすめ「繁忙期」のメリット・デメリット
メリット
- 物件の選択肢が圧倒的に多く、新築や優良物件に出会える確率が高い。
- 4月からの新生活にタイミングを合わせやすい。
デメリット
- 引っ越し費用が年間で最も高騰し、家賃交渉もほぼ不可能。
- 競争が激しく、良い物件は即決しないと取られてしまう。
- 不動産会社も混雑しており、落ち着いて相談しにくいことがある。
【補足】知っておきたい近年の賃貸市場のトレンド
近年、特に都市部では賃貸物件の家賃が上昇傾向にあります。これは物価上昇や建築費の高騰などが影響しており、従来の閑散期でも家賃が下がりにくくなっている可能性があります。
また、リモートワークの普及により、少し駅から離れても広い間取りや仕事部屋を確保できる物件の人気が高まっています。こうしたニーズの変化も頭に入れながら、ご自身のライフスタイルに合った最適なタイミングを見つけてください。
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