副業禁止の会社員が“親を社長にする”という賢い選択
副業、やりたいですか?
「できることなら始めたいけど、うちの会社、就業規則めっちゃ厳しくてさ…」
この言葉、何十回聞いたかわかりません。
「副業解禁の時代!」なんてニュースでは言うけど、実際は“お上”だけが盛り上がってて、現場の空気はまだまだ昭和。
副業届けを出したら変な顔をされる。何かあったら処分されるかもって思うと、なかなか踏み出せない。
わかります、ほんとに。
でも、そうやって「怖いから、やらない」っていう状態が続いたらどうなるか。
5年後、10年後、もし会社が傾いたら?
何の選択肢も持たずに、誰にも頼れずに、不安な毎日を送ることになります。
だからこそ、僕はあえて言いたいんです。
副業がダメなら、「親を社長にして、自分は働かない側」に立てばいい。
ちょっと変な響きに聞こえるかもしれませんが、これは実はとても理にかなった考え方なんです。
就業規則の壁、正面からぶつからない選択肢
「副業禁止」って言われると、すごく大きな壁に見えるけど、そのルールって実はそんなにガチガチじゃないことが多いんです。
就業規則の多くは、「会社の名誉を傷つける行為」や「本業に支障をきたす仕事」を禁止しています。
要は、「会社に迷惑をかける副業は禁止」っていう話なんですね。
ということは、逆に言えば「本業に支障がなく」「競合にもならず」「信用を損なわない」なら、基本的にはセーフなはず。
ただ、それでも「社内の空気」や「上司の目」が怖いという人は多い。
そこで登場するのが、“自分が働いているように見せない”という発想。
「親を社長にして、自分は“スタッフ”として手伝う形にする」
または、「法人を立てて親を代表にし、自分は裏方的に関わる」
そうすることで、“自分が稼いでいるわけではない”という見せ方ができるようになります。
名義を変えるだけでグレーからホワイトへ
ちょっと想像してみてください。
あなたがこっそり副業してる姿を、上司がどこかで見つけてしまったとします。
ブログを書いている、動画をアップしている、ハンドメイド作品を売っている…
もしそれが「あなた名義」だったら、どうなるでしょう?
「就業規則違反だ!」となるかもしれません。
でも、それが「あなたの親が代表を務める法人」でやっていたら?
「息子が手伝ってるみたいだけど、本人じゃないならOKかな」くらいで終わるかもしれません。
もちろん、やり方を間違えると“名義貸し”と判断されるリスクもあります。
でも、きちんと「業務内容」「立場」「役割」を明確にしておけば、これは実は非常に有効な“設計”なんです。
たとえば、こんな感じ。
・法人名義でWebサイトを運営
・代表は親(または配偶者、兄弟など)
・報酬は法人に入り、あなたには直接支払われない
・あなたはあくまで「協力者」や「ボランティア的なポジション」から関わる
このように、関与の仕方を変えることで「自分が副業している」と見なされにくくなるわけです。
親族法人という“資産形成の土台”をつくる
「親を社長にするなんて、そんな大げさな…」と思いましたか?
実はこれ、副業のためだけじゃなく、“将来の資産形成”という意味でもかなり強い選択肢なんです。
家族で法人を持つことには、こんなメリットがあります。
・収益の分配先が複数になるため、節税効果が見込める
・法人を通じた資産管理が可能になる
・事業が育てば、家族で働ける体制をつくれる
・ゆくゆくは子どもに継承することもできる
たとえば、「お母さん名義で立ち上げたネットショップ」が好評になって、法人化したとします。
あなたは裏方で在庫管理やマーケティングを担当。
最初は副業のつもりだったけど、いつの間にか月商30万円になっていた…。
それが10年後には立派な家業になって、家族みんなで支え合うビジネスになることだって、十分あり得ます。
副業を「ちょっとした小遣い稼ぎ」で終わらせるのではなく、
「会社とは別に、自分たちで持てる経済圏をつくる」
そんな未来を描くための土台として、親族法人はとても有効なんです。
それってバレないの?名義貸しじゃないの?
ここまで読んで、「それ、バレたらどうすんの?」「名義貸しって違法じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
ごもっともです。とても大事な視点です。
結論から言えば、「きちんとした設計さえすれば、大丈夫」です。
大切なのは以下の3つ。
- 法人が実態のあるビジネスをしていること(ペーパーカンパニーはNG)
- あなたが「従業員」や「業務委託」などではなく、“直接の収益受領者”ではないこと
- 税務署・会社側に説明ができるように、契約書や報酬の流れを整理しておくこと
つまり、「本人が代表者ではない」「収益も直接受け取っていない」
この2点を守るだけで、副業として見なされにくくなるということなんです。
副業が禁止されているのは、「会社に無断で働くこと」なので、
「働いていない」ポジションを取りに行けばいい。
これ、ちょっとした法の“裏”をつくとかではなく、“仕組みを理解した上での正しい選択”なんです。
自分の未来に責任を持つということ
最終的に、副業をやるかやらないかは、その人の自由です。
でも、「会社がダメって言ってるから…」と何も行動しないままでいたら、
その未来に何の保証もないことは、誰もがもう気づいているはず。
親を社長にする、家族と一緒に法人を立ち上げる。
それは「逃げ道」ではありません。
むしろ、「自分の未来に責任を持つ」ための、誠実な一歩です。
会社に喧嘩を売るのではなく、会社のルールをきちんと尊重しながら、
でも自分の人生も守っていく。
そのバランス感覚こそが、これからの時代に必要な“賢さ”なんじゃないかと思います。
今のままで、5年後も本当に安心して生きていけるのか?
もし少しでも不安があるなら、動きましょう。
大きなことじゃなくていい。
まずは、親に「会社つくってみない?」って冗談ぽく聞いてみるだけでもいい。
今日のその一言が、あなたと家族の未来を変える“種”になるかもしれません。
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