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2025年音楽総決算!TikTok発ヒットと2026年ブレイクリスト

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目次
2025年音楽トレンドの正体:ストリーミングとCD、二つの頂点 Mrs. GREEN APPLEが制したストリーミング市場 Snow Manに見るフィジカル(CD)の底力 TikTokが作った2025年のトレンド:平成リバイバルと「自己肯定感」 m-flo「come again」がZ世代に刺さった理由 超ときめき♡宣伝部「超最強」の受賞と自己肯定感 異色のヒット?「OKARAT」と「呪術廻戦」 2026年、次にくるアーティストは誰だ? 紅白初出場!BMSG×ちゃんみな発の「HANA」 「Bunny Girl」で世界を揺らす18歳、AKASAKI Leina、First Love is Never Returned…注目の才能たち 2026年は「個」の物語が共鳴する年に

2025年音楽トレンドの正体:ストリーミングとCD、二つの頂点

2025年の音楽シーンを振り返るとき、避けて通れないのが「聴き方の多様化」が生んだチャートの二極化です。私たちが日々耳にするヒット曲と、熱狂的な支持を集める盤石な作品。この二つの潮流が、かつてないほど明確に分かれた年となりました。2025年 音楽トレンドを語る上で欠かせない、この現象を深掘りしていきましょう。

Mrs. GREEN APPLEが制したストリーミング市場

今年、サブスクリプションサービス(ストリーミング)の世界で圧倒的な覇者となったのは、間違いなくMrs. GREEN APPLEです。ビルボードジャパンが発表した2025年の年間総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」において、彼らの楽曲「ライラック」が見事に首位を獲得しました。

それだけではありません。驚くべきは、2位に「ダーリン」、5位に「クスシキ」、さらには「ケセラセラ」や「青と夏」といった過去の名曲までもがトップ10にランクインしているという事実です。これは単発のヒットではなく、彼らの楽曲が日常のあらゆるシーンに浸透し、リスナーの生活の一部として繰り返し聴かれていることを証明しています。特に「ライラック」は、アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとして春にリリースされて以降、一度も勢いを落とすことなく年間を通じて聴かれ続けました。

彼らの強さは、ストリーミング再生数だけでなく、動画再生やカラオケ歌唱回数といった「接触指標」の高さにも表れています。年末の日本レコード大賞では「ダーリン」が優秀作品賞を受賞しており、3年連続の大賞受賞なるかにも注目が集まっています 。   

Snow Manに見るフィジカル(CD)の底力

一方で、CDセールス(フィジカル)の分野で絶対的な王者の貫禄を見せつけたのがSnow Manです。彼らのベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』は、ビルボードジャパンの総合アルバム・チャート「Hot Albums」で年間首位を獲得しました。

サブスク全盛の時代において、物理メディアであるCDを購入するという行為は、単なる音楽鑑賞の手段を超え、「推しへの愛」や「応援の証」としての意味合いを強く持っています。Snow Manのファンダムの熱量は凄まじく、彼らがリリースする作品は常に驚異的なセールスを記録し続けています。

この「ストリーミングのMrs. GREEN APPLE」と「CDセールスのSnow Man」という構図は、現代の音楽消費における「広く聴かれる曲」と「深く愛される曲」のそれぞれの理想形を示しています。どちらが優れているということではなく、それぞれのプラットフォームで頂点を極めた二組が共存していることこそが、2025年の豊かさの象徴なのです。

TikTokが作った2025年のトレンド:平成リバイバルと「自己肯定感」

今やヒット曲の登竜門となったTikTok。2025年も、このプラットフォームから数多くのバイラルヒットが生まれました。今年の傾向を分析すると、「懐かしさ」と「強さ」という二つのキーワードが浮かび上がってきます。

m-flo「come again」がZ世代に刺さった理由

今年のTikTokトレンドを象徴するキーワードの一つが「平成リバイバル」です。その筆頭となったのが、2001年にリリースされたm-floの名曲「come again」でした。TikTok Trend Awards 2025の「Hot Word部門」を受賞したこの楽曲は、当時を知らないZ世代の若者たちによって再発見されました []。   

なぜ今、24年前の曲なのでしょうか? それは、Y2Kファッションの流行ともリンクした「レトロフューチャー」な感覚と、洗練された2ステップのリズムが、現代の短い動画フォーマットやダンス動画と絶妙にマッチしたからです。親子でこの曲を楽しむ動画も数多く投稿され、世代を超えたコミュニケーションツールとしても機能しました。音楽は20年周期でリバイバルすると言われますが、まさにそのサイクルがTikTok上で可視化された現象でした。

超ときめき♡宣伝部「超最強」の受賞と自己肯定感

もう一つの大きな潮流が、「自己肯定感」を爆上げしてくれるポジティブな楽曲群です。TikTok Trend Awards 2025の「Impact Song部門」を受賞したのは、超ときめき♡宣伝部の「超最強」でした。

上半期には「最上級にかわいいの!」が大ヒットし、その勢いのままリリースされた「超最強」は、「ワタシ 超最強 なんです!」という歌詞が示す通り、絶対的な自己肯定感を歌い上げています。SNSでの比較に疲れがちな現代において、自分を「最強」と肯定してくれる彼女たちの楽曲は、多くのユーザーにとっての「精神的支柱(アンセム)」となりました。授賞式でメンバーが語った通り、カップル動画から推し活動画まで幅広く使用され、2025年を象徴するポジティブソングとなりました。

また、アソビシステムのプロジェクト「KAWAII LAB.」からデビューしたCUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」も忘れてはいけません。彼女たちはTikTok上半期トレンド大賞のミュージック部門を受賞しており、年間を通して「KAWAII」カルチャーを牽引しました。

異色のヒット?「OKARAT」と「呪術廻戦」

音楽トレンドはアーティストの楽曲だけにとどまりません。2025年のTikTok Trend Awardsで「Hit Item部門」を受賞したOKARAT(おからクッキー)のプロモーション音源も、予期せぬ形で大流行しました。「どうせ君のスマホのカメラロール、私だけなんでしょ?」という、少し重めの恋愛感情(いわゆるメンヘラ感)をユーモラスに表現したフレーズが、推し活動画やカップル動画のBGMとして定着したのです。

そして、Grand Prize(大賞)を受賞したのはアニメ『呪術廻戦』でした。アニメ本編の人気はもちろん、キャラクターのセリフやオープニング・エンディング曲を使った二次創作(UGC)が活発に行われ、作品の世界観が音楽と共に拡散されました。特にCreepy Nutsなどの主題歌アーティストとの相乗効果は計り知れず、アニメと音楽の蜜月関係を決定づけました。

2026年、次にくるアーティストは誰だ?

2025年の興奮も冷めやらぬ中、視線はすでに2026年へと向いています。年末の音楽特番やストリーミングのデータから見えてくる、来年さらなるブレイク必須の「次世代スター」たちを紹介します。

紅白初出場!BMSG×ちゃんみな発の「HANA」

2026年に向けて最大の注目株は、SKY-HI率いるBMSGとちゃんみながタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』から誕生したHANAです。

彼女たちは、2025年4月にシングル「ROSE」でメジャーデビューを果たしました。デビューシングル「ROSE」はBillboard JAPAN Hot 100で最高2位、オリコンデジタルシングルで1位を獲得するなど鮮烈なスタートを切り、その後も「Burning Flower」「Blue Jeans」など立て続けにヒット作をリリースしています。

デビュー1年目にして第76回NHK紅白歌合戦への初出場が決定するという異例の快挙は、彼女たちの実力と注目度の高さを物語っています []。コンプレックスや社会からの「No」を「Yes」に変えていくというドラマティックなストーリーと、確かなパフォーマンス力。2026年は、彼女たちが日本のガールズグループの枠を超え、グローバルな舞台へと駆け上がっていく「飛躍の年」になるでしょう。   

「Bunny Girl」で世界を揺らす18歳、AKASAKI

シンガーソングライター界隈で最も熱い視線が注がれているのが、18歳の大学生アーティストAKASAKIです。2024年にリリースした「Bunny Girl」がTikTokやSpotifyでバイラルヒットとなり、2025年もロングヒットを記録しました。

彼の楽曲の特徴は、中毒性のあるメロディと、10代ならではの鋭い感性が光る歌詞世界です。Spotifyが選ぶ次世代アーティスト「RADAR: Early Noise 2025」にも選出されており、その実力は折り紙付き。12月には初のアジアツアーも成功させており、2026年もさらなるヒット曲を生み出す可能性大です。

Leina、First Love is Never Returned…注目の才能たち

さらに、2026年の音楽シーンを面白くしてくれそうな才能は他にもいます。

  • Leina: 20歳のシンガーソングライター。「どうでもいい話がしたい」や「medicine」がSNSで大ヒット。特に「medicine」はTikTokで2億回再生を超えるバイラルを記録しました。自身の内面をさらけ出した歌詞が同世代の圧倒的な共感を呼んでおり、2025年9月にはメジャーデビューEP『Blue age』をリリースしました。
  • First Love is Never Returned: 北海道出身の5人組バンド。R&Bやポップスを昇華した洗練されたサウンドと、ボーカルKazuki Ishidaの「恋する歌声」が特徴です。「Next Break」リストの常連であり、バンドサウンドの復権を担う存在として期待されています。
  • muque: 福岡発の4ピースバンド。「nevermind」がドラマの挿入歌に起用されるなど、メディア露出も急増中。疾走感のあるロックサウンドとエモーショナルなメロディは、ライブハウスからスタジアムへと響き渡るポテンシャルを秘めています。

2026年は「個」の物語が共鳴する年に

2025年は、Mrs. GREEN APPLEやSnow Manといった巨大なエンターテイナーが市場を牽引しつつ、TikTokを通じて過去の名曲や新人の楽曲が並列に楽しまれる、非常にカオスで面白い1年でした。

そして2026年。キーワードは「個の物語」になりそうです。HANAのようにオーディションを通じて人生を投影するグループや、AKASAKI、Leinaのように自らの言葉で世界を切り取るシンガーソングライターたちが、私たちの心をより強く揺さぶることになるでしょう。

年末年始は、紅白歌合戦やレコード大賞で今年を彩った名曲たちを振り返りつつ、サブスクのプレイリストで2026年 ブレイク候補の楽曲を予習してみてはいかがでしょうか? 新しい音楽との出会いは、きっとあなたの2026年を鮮やかに彩ってくれるはずです。さあ、次はどの曲があなたの「アンセム」になるのでしょうか。

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