【初心者向け】新NISAの始め方|やらないと損?おすすめ銘柄も解説
2024年から始まった新NISA、「やったほうがいいとは聞くけど、投資は怖いし難しそう…」と感じていませんか?ご安心ください。新NISAは、初心者こそ活用すべき、国が用意した最強の資産形成ツールです。この記事では、投資経験ゼロの方でも安心して始められるよう、「新NISAの始め方」を5つの具体的なステップで徹底解説。元本割れなどのデメリット(注意点)から、初心者向けのおすすめ銘柄まで、これ一本読めば全てがわかります。
そもそも新NISAとは?3分でわかる基本の仕組み
新NISAとは、専用の金融口座(NISA口座)で行った投資で得られた利益(売却益や配当金)が、すべて非課税になる制度のことです。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、それがゼロになるため、非常に有利に資産を増やせる可能性があります。
旧NISAから進化した4つのポイント
2024年から始まった新NISAは、これまでのNISA制度から大幅にパワーアップしました。
- 非課税で投資できる期間が「無期限」に:期間を気にせず、一生涯非課税の恩恵を受けられます。
- 年間の投資上限額が最大360万円に大幅アップ:より多くの資金を非課税で投資できます。
- 生涯にわたる非課税上限額(1,800万円)が設定された:一人あたり生涯で使える非課税枠が明確になりました。
- 売却枠の再利用が可能に:NISA口座内の商品を売却すれば、その商品の元本分の非課税枠が翌年以降に復活します。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の使い分け
新NISAには2種類の投資枠があり、併用も可能です。
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つみたて投資枠(年間120万円まで)
- 国が厳選した、長期・積立・分散投資に適した投資信託などが対象。
- 初心者の方はこちらをメインに考えるのがおすすめです。
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成長投資枠(年間240万円まで)
- 個別企業の株式(株)や、つみたて投資枠対象外の投資信託など、幅広い商品が対象。
- 投資に慣れてきたら、こちらで個別株などに挑戦するのも良いでしょう。
新NISAのメリットと知っておくべきデメリット
新NISAを始める前に、良い点と注意点の両方をしっかり理解しておきましょう。
なぜ「やらないと損」?最大のメリットは「運用益が非課税」
最大のメリットは、何度もお伝えしている通り「運用益が非課税」になることです。例えば、投資で100万円の利益が出た場合、通常の口座なら税金が約20万円引かれて手取りは80万円ですが、NISA口座なら100万円がまるまる手元に残ります。この差は、長期的に運用するほど大きくなります。
【重要】元本割れなど3つのデメリットと注意点
もちろん、新NISAは投資であるため、デメリット(注意点)も存在します。
- 元本割れのリスクがある 預金と違い、購入した金融商品の価格が下落し、投資した金額(元本)を下回る可能性があります。
- 損益通算・繰越控除ができない 新NISA口座での損失は、他の課税口座(特定口座など)で出た利益と相殺(損益通算)することはできません。
- 一人一口座しか作れない NISA口座は、全ての金融機関を通じて一人一つしか開設できません(年単位での金融機関変更は可能)。
これらのデメリットは、「長期・積立・分散」投資を心がけることで、リスクをある程度軽減することが可能です。
【初心者向け】新NISAの始め方5つのステップ
ここからは、初心者の方が新NISAを始めるための具体的な手順を解説します。
ステップ1:金融機関を選ぶ(ネット証券がおすすめな理由)
まず、NISA口座を開設する金融機関を選びます。銀行や証券会社で開設できますが、初心者の方には手数料が安く、取扱商品が豊富なネット証券(SBI証券、楽天証券など)が特におすすめです。
ステップ2:NISA口座を開設する
選んだ金融機関の公式サイトから口座開設を申し込みます。スマートフォンと本人確認書類(マイナンバーカードなど)があれば、10分程度で手続きは完了します。税務署の審査を経て、1〜2週間ほどで口座が開設されます。
ステップ3:入金・積立設定をする
NISA口座が開設されたら、投資資金を入金します。そして、毎月いくらを、どの商品に、いつ積み立てるかを設定します。一度設定すれば、あとは自動で毎月買い付けを行ってくれます。
ステップ4:投資する商品(銘柄)を選ぶ
新NISAで最も重要なのが商品選びです。初心者の方は、世界中の様々な企業にまとめて投資できる「投資信託」から始めるのが王道です。(具体的なおすすめ銘柄は後述します)
ステップ5:あとは「ほったらかし」でOK
積立設定が完了したら、あとは基本的に「ほったらかし」で大丈夫です。日々の価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点でコツコツと資産が育つのを見守りましょう。
初心者は何を買うべき?新NISAのおすすめ銘柄3選
「具体的に何を買えばいいの?」という初心者の方のために、低コストで人気も実績も高いおすすめ銘柄(投資信託)を3つご紹介します。
1. 迷ったらコレ!全世界株式(オール・カントリー)
- 特徴:これ1本で、日本を含む世界中の先進国・新興国の株式にまとめて分散投資できます。「オルカン」の愛称で親しまれ、世界経済全体の成長を享受できるのが魅力です。
- 代表的な銘柄:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2. 米国の成長に期待!S&P500
- 特徴:AppleやMicrosoftなど、アメリカを代表する優良企業約500社の株価指数「S&P500」に連動する投資信託です。これまでの力強い成長実績から、非常に高い人気を誇ります。
- 代表的な銘柄:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
3. リスクをさらに抑えたい方向け!バランスファンド
- 特徴:株式だけでなく、債券など値動きの異なる複数の資産にバランス良く分散投資する商品です。株式100%のファンドに比べて、価格の変動が緩やかになる傾向があります。
- 代表的な銘柄:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
【出口戦略】新NISAで増やしたお金はいつ、どう使う?
非課税期間が無期限になったため、いつお金を使うか(出口戦略)も重要です。老後資金として60歳や65歳になったら、必要な分だけを毎月取り崩していくのが基本戦略です。投資信託の「定期売却サービス」などを利用すると便利です。また、子どもの教育資金や住宅購入の頭金など、ライフイベントに合わせて一部を売却し、空いた枠でまた積立を再開することも可能です。
まとめ:月々1,000円からでもOK!新NISAで資産形成を始めよう
新NISAは、初心者でも安心して始められるように設計された、非常に優れた制度です。
- 始め方は簡単5ステップ。ネット証券ならスマホで完結。
- デメリット(元本割れリスク)はあるが、「長期・積立・分散」でリスクは軽減できる。
- 初心者のおすすめ銘柄は、低コストのインデックスファンド(全世界株式やS&P500)。
- まずは月々1,000円や5,000円といった少額からでもOK。
「やらないと損」と言われる新NISA。将来のために、まずは小さな一歩から、賢い資産形成を始めてみませんか?
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