「好きを仕事に」は才能じゃない。物語が人生を変える。

「“好きなことで食べていける人”って、やっぱり特別な才能があるんでしょ？」

副業や独立に興味を持った会社員の方と話していると、よくこういう言葉を聞きます。

そのたびに思うのです。「いや、ちょっと待って。才能よりもっと大事な“あるもの”がある」と。

実は、僕自身もかつては、「自分には特別なスキルも才能もないし…」と悩んでいたひとりでした。

でも、そんな僕でも「自分の好きなこと」「やりたいこと」をベースに副業を始め、人生を変えることができたんです。

何がカギだったのか？

それが、“自分の物語を語ること”でした。

これからその話をしていきます。

もし、あなたが「好きを仕事に変えてみたい」と思っているなら、きっと何かのヒントになるはずです。

どうしてあの人は、好きを仕事にできるのか？

なぜ「好きなことを仕事にできる人」と「できない人」がいるのでしょう？

その違いは、たったひとつ。伝え方です。

どんなに良い想いを持っていても、どんなに努力していても、

そのストーリーが誰にも届いていなければ、それは「存在しないのと同じ」なんです。

例えば、SNSで見かける“個人起業家”や“副業でうまくいっている人”を思い出してください。

きっと彼らは、すごい専門スキルや、ものすごい実績をひけらかしているわけではないですよね？

それよりも、こんな風に話していませんか？

「昔はうまくいかなかったけど、今はこれで自分らしく生きてる」

「子育て中だけど、1日2時間だけで収入を得ています」

「これが自分の天職だったと気づいたんです」

つまり、彼らはストーリーで人の心を動かしているんです。

ストーリーがあるからこそ、「共感」が生まれ、「信頼」が生まれ、そして「仕事」が生まれる。

これが“スキを仕事に変える人”の正体です。

誰にだって語れるストーリーがある

ここで、こう思った人もいるかもしれません。

「いやいや、そんなドラマチックな人生送ってないし…」

大丈夫、そんな必要はありません。

むしろ、何気ない日常の中にこそ、共感される物語のヒントがあります。

たとえば僕は、昔マンション管理会社で営業をしていて、日々数字に追われながら働いていました。

そんな中で出会ったのが、「マーケティング」や「物語を伝える力」でした。

最初は完全に素人で、動画広告なんて出したこともなかったし、noteで発信なんて夢のまた夢。

でも、「自分の好きなことを言葉にする」「自分の人生を振り返って、なぜ今それをやっているのかを語る」

そんなことを少しずつ繰り返すうちに、不思議と仕事が舞い込んでくるようになったんです。

副業が軌道に乗ったことで、会社に縛られすぎない働き方を選べるようになり、

今では「自分の物語をビジネスに変える方法」を伝える仕事までできるようになりました。

でも最初は、「好きなことで仕事をする」なんて、夢物語にしか思えなかったんですよ。

だから、今あなたがそう感じていても、それは全然おかしくない。

むしろ、物語はそこから始まるんです。

たったひとつの問いが、すべてを変える

じゃあ、どうすれば自分の物語を仕事につなげられるのか？

ここで、僕が大切にしている問いをお渡しします。

それは――

「あなたが“これだけは語れる”と思える人生のエピソードは何ですか？」

小さなことでもいい。

たとえば、

・昔、夢中になった趣味にまつわる話

・なぜか周りからよく相談されること

・いちばん頑張った仕事やプロジェクトの裏側

・心が折れそうになったけど、乗り越えた体験

こういったものが、ストーリーの種になります。

そして、そのエピソードが「いまのあなたの活動」とつながるとき、

そこに“人を動かす物語”が生まれます。

情報ではなく「物語」があるから、商品ではなく「あなた」に人が集まるようになる。

これこそが、無理に自分を売り込まずに、自然に“スキ”を仕事に変える方法です。

実はもう、始まっている

実を言うと、「ストーリーがない人」なんていません。

あるとすれば、「語っていない」だけなんです。

あなたが、まだ仕事になっていない「好きなこと」があるのだとしたら、

それは“語られていないストーリー”があるということ。

物語に名前をつけ、言葉にして、誰かに届けた瞬間、

あなたの副業は「ただの小遣い稼ぎ」ではなく、「誰かの人生を変える行動」に変わります。

最初の一歩は、あなたの「物語ノート」から

さて、ここまで読んでくれたあなたに、ひとつ提案があります。

今日から、1日10分だけ「物語ノート」を書いてみてください。

テーマは、「過去の自分が悩んでいたこと」「そこから抜け出したきっかけ」「今伝えたいこと」など。

箇条書きでもいいし、日記形式でもいい。

とにかく、あなたのストーリーに耳をすませる時間をつくってほしいんです。

それが、あなたの副業の“燃料”になります。

副業とは、単なる収入の補助ではなく、

「本当の自分を取り戻す旅」でもあります。

あなたの人生には、まだ語られていない物語がある。

そしてそれが、誰かにとっての“光”になる可能性を持っている。

今日が、その第一章のはじまりかもしれません。

一緒に、自分の物語で人生を変えていきましょう。