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古くてカッコいい!“レトロ感”が若手を惹きつけるブランディング術

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みんちゃん【求人マーケッター】
目次
昭和っぽさって、むしろ新鮮? 「キレイ・新しい・今っぽい」だけが正義じゃない どんな企業が“昭和感”を武器にしてる? ● 茨城の町工場「使い込まれた道具」に若手が惚れた話 ● 老舗印刷会社が、制服とロゴを“あえてそのまま”にした理由 レトロ感をブランドに変える3つの視点 ①「古いもの」を語れるストーリーにする ② 見た目を“味”として整える ③ SNSや採用ページで“あえて見せる” まとめ:あなたの会社の“昭和感”、宝かもしれません

昭和っぽさって、むしろ新鮮?

「うちはもう古臭くてさ、若い子にはウケないよね」

地方の中小企業の社長と話していると、こういう言葉をよく聞く。

でも、ちょっと待って。それって本当に“マイナス”なんだろうか?

たとえば、ボロボロの工場、昭和レトロな休憩所、色あせた看板、そしてベテラン職人の背中…。

一見すると「時代遅れ」に見えるその風景が、いま、若い世代には「かっこいい」と思われてるケースがじつはあるんです。

信じがたい?

いや、これ、感覚のズレなんですよ。

「キレイ・新しい・今っぽい」だけが正義じゃない

若手にアピールするには、最新の設備やIT化が不可欠。

たしかにそれは間違っていない。

でも、それだけじゃないんですよ。

最近のZ世代(1990年代後半〜2010年ごろ生まれ)の価値観を見てみると、実は“レトロ”や“エモさ”への憧れって結構ある。

フィルムカメラ、昭和レトロなカフェ、古着…。

街には「昭和っぽい」をあえて演出した空間がどんどん増えてるし、TikTokでは古い喫茶店がバズったりしてる。

つまり、「懐かしさ」が、彼らにとっては新しくてオシャレなんですよ。

古さ=マイナスって思ってるのは、もしかしたら私たちの方かもしれない。

若手にとっての“レトロ”は、逆に目を引く「ブランド」になりうるんです。

どんな企業が“昭和感”を武器にしてる?

じゃあ実際に、どんな中小企業がレトロ感を活かして若手採用に成功してるのか?

いくつか例を挙げてみましょう。

● 茨城の町工場「使い込まれた道具」に若手が惚れた話

茨城県のとある金属加工工場では、社長が「ウチは古いし、見た目で落とされるかも」と心配してたそうです。

でも、実際に見学に来た大学生たちの反応は逆。

「この機械、ずっと使ってるんですか?ヤバいっすね…カッコいい!」

「めっちゃ味ありますね、この休憩所」

「こういう現場って、なんか“本物感”ありますよね」

結果、そこで働くことを決めた若手が数名出たんです。

「古い=ダサい」はもう終わったんだなと、その社長は笑ってました。

● 老舗印刷会社が、制服とロゴを“あえてそのまま”にした理由

東京の下町にある創業60年の印刷会社は、リブランディングを検討した際、コンサルから「ロゴも制服も古いから刷新しましょう」と言われたそうです。

でも、それを聞いた若手社員から「この制服が逆にイイ」「昔の企業ロゴってグッとくる」と猛反発。

結果、リニューアルを一部だけにして、「古いものを活かす」路線にシフト。

そこからSNSで“老舗×レトロ”の雰囲気がバズって、なんと地元の若者からアルバイト希望が続出。

「変えることがブランディング」じゃなくて、「残すこと」も立派なブランド作りなんですよね。

レトロ感をブランドに変える3つの視点

じゃあ、自社で「レトロ」をどう活かせばいいのか。

ここからは、実際にブランディングに使える3つの視点を紹介します。

①「古いもの」を語れるストーリーにする

古い設備や建物には、必ず背景があります。

たとえば「この機械、創業当時から使ってる」とか「このロゴは創業者が自分でデザインした」みたいな話。

これって、若者にとっては超刺さる。

「物語」を感じられるものに、人は惹かれます。

ただ古いだけじゃなく、それが「なぜあるのか」「どう大切にされているか」を語れると、それだけで価値になる。

面接でも、見学でも、SNSでも。

語れるエピソードは武器です。

② 見た目を“味”として整える

レトロとただのボロは紙一重。

たとえば「年季が入った木の机」は味だけど、「割れてるガラス窓」は単に危ない。

見た目に手を入れることを放棄してはダメ。

大事なのは、“整った古さ”。

喫茶店のレトロな雰囲気って、実はかなり計算されてる。

社内のインテリアや、制服、パンフレットのデザインも「ちょっと古い」をあえて演出すると、印象がガラッと変わります。

「これは昔から大事にしてるんです」という一言とともに、魅力が倍増します。

③ SNSや採用ページで“あえて見せる”

「こんなの恥ずかしくて出せないよ」

そんな場所、実は見せたほうがいいかもしれません。

油の染みついた作業服、年代モノの工具箱、歴史を感じる作業机。

こういうものって、見た目以上に“空気感”を伝えてくれるんです。

今の若者は、雰囲気や空気感をすごく重視します。

映えるとかじゃなくて、「味がある」「リアルっぽい」が響く。

だからこそ、採用サイトやSNSに、日常の中の“昭和っぽさ”を出すことが大事。

いわゆる「キレイに整えすぎないブランディング」も、立派な戦略です。

まとめ:あなたの会社の“昭和感”、宝かもしれません

「古いからダメ」「ウチは時代遅れだから」

そんなふうに思っていた要素が、実は若者を惹きつける“魅力”だったなんて。

ブランディングって、何もゼロから新しいモノを作ることじゃないんですよね。

“すでにあるもの”に、意味づけをしてあげること。

それだけで、「選ばれる会社」に近づいていきます。

最後にもう一つだけ。

「こんな古い会社に若い子なんて来ないよ」って言ってた社長が、ある日こう言ってたんです。

「うち、意外とイケてるのかもしれんな」って。

そんな企業が、これからもっと増えてほしい。

そのきっかけになるなら、この記事を書いた意味があると思ってます。

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