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もう求人票だけじゃ採れない時代。“中身が見える会社”が勝つ理由

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みんちゃん【求人マーケッター】
目次
条件を伝えるより、「人となり」が見えた方が安心する 求人票は「結論」じゃなく「ゴール」だった 発信するなら、まずは“ありのままのリアル”から たった1つのInstagramアカウントで応募が3倍に増えた例 若手にとっての“企業選び”は、「空気を感じる旅」みたいなもの じゃあ、まず何をすればいい? 求人票よりも、共感が先。 発信する順番を変えれば、応募の質も量も変わる。

「ハローワークに求人出したけど、全然応募が来ないんだよね…」

「出してる求人媒体、なんか“空振り感”あるんだよなぁ…」

「うちの会社、待遇は悪くないと思うんだけどな」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

実は今、若手を採用するには“とある視点の転換”が必要です。

それは──「求人票を出すことがスタートじゃない」という考え方。

応募が来る企業と来ない企業、その差は発信している“情報の種類”と“順番”にあるんです。

条件を伝えるより、「人となり」が見えた方が安心する

若手の応募者、特にZ世代と言われる20代前半の人たちは、

会社を選ぶときに何を見ているか、ご存知ですか?

もちろん「給与」「休日数」「勤務地」…いわゆる“待遇面”も見てます。

でも、それ以上に大事にしてるのが、

「この会社、なんか自分に合いそうだな」

「ここで働く人たちって、どんな空気感なんだろう?」

こういった“雰囲気”や“共感”なんです。

これはたとえるなら、就活が恋愛に近づいてるってこと。

スペックや条件より、「この人と一緒にいたいか?」って感覚が優先される。

企業選びもまさにそれ。

求人票は「結論」じゃなく「ゴール」だった

多くの会社は、「求人票を書くこと」がスタート地点だと思ってます。

でも今は、その前に信頼や共感を育てておかないと、応募すらされないんです。

たとえば──

あなたが初めて会う人から、いきなり「付き合ってください!」って言われたらどうですか?

いや、こっちは名前も知らないし、趣味もわからないし、

ぶっちゃけ、どんな人かもわかんないじゃん…ってなりますよね。

求人票って、まさにそれ。

「うちはこういう条件です!」「こんな人を求めてます!」っていきなり投げるよりも、

“まず知ってもらう” “なんかいいなって思ってもらう”ことが超重要なんです。

発信するなら、まずは“ありのままのリアル”から

じゃあ、何をどう発信したらいいのか?

それはズバリ──日常の空気感です。

難しい話じゃありません。スマホ1台で、誰でもすぐにできます。

たとえば、こんな投稿でもOK。

  • 社員同士がランチしてる様子(→「人間関係、良さそうだな」って伝わる)
  • 社長が自分の仕事観を語る短い動画(→「考え方が合う/合わない」が見える)
  • 仕事終わりにラーメン食べに行く風景(→「堅苦しくなさそう」って印象)
  • 誕生日サプライズの写真(→「人を大切にする文化がある」ってわかる)

こういうのって、一見くだらないように見えるかもしれませんが、
若手にとっては「安心材料」であり、「応募の決め手」になります。

「ここなら馴染めそう」

「なんか雰囲気が自分に合いそう」

そう感じてもらえた瞬間に、“求人票を見てみようかな”という行動が生まれます。

たった1つのInstagramアカウントで応募が3倍に増えた例

実際に僕が関わった中小企業の例をひとつ紹介します。

地方で建設系の事業をしているA社さん。

もともとはハローワークと求人媒体に毎月数万円をかけていたものの、応募は月に1件あるかどうか。

そこで、求人票は一旦お休みして、まずは会社の日常をInstagramで発信してもらいました。

最初は社長の趣味やランチの様子、社員の誕生日会など、なんてことない内容からスタート。

でも、それが“人となり”を伝えるうえで、むしろ好反応だったんです。

3ヶ月後──

「Instagram見て、雰囲気が良さそうだったので応募しました」という若手が3人も面接に来ました。

そのうち2名が採用となり、今も定着して活躍しています。

社長いわく、「求人広告に載せてた“文章”じゃ伝わらなかった、うちの“良さ”が出せた」そうです。

若手にとっての“企業選び”は、「空気を感じる旅」みたいなもの

ここで、ひとつ視点を変えてみましょう。

若手にとって、企業選びってどんな行動なんでしょうか?

これはいわば、「知らない街を旅行する前のリサーチ」に近いんです。

  • ネットでその会社のSNSを見る=観光地のレビューを探す
  • 社員の声や社長の考えを知る=現地の人の雰囲気を感じる
  • 写真でオフィスやイベントを見る=街の空気感を確認する

これらを経て、「この街、行ってみたいな」と思った人が、ようやく航空券=求人に応募するんです。

つまり、求人票は“最後のステップ”なんですよ。

“いきなり応募”なんて、もう古いんです。

じゃあ、まず何をすればいい?

「でも、発信って面倒じゃない?」

「そんなにネタがないんだけど…」

そんな声も聞こえてきそうです。

でも大丈夫。最初の一歩は、“盛らずに出す”ことです。

  • 社員同士の会話の一コマ
  • 社長がふと感じたこと
  • お弁当を食べてるだけの風景

これで十分。

大事なのは、“よく見せようとしすぎないこと”。

それよりも、「この会社、ちゃんと生きてるな」って感じさせる“温度感”が伝わる方が、よっぽど刺さります。

求人票よりも、共感が先。

発信する順番を変えれば、応募の質も量も変わる。

今の若手は、情報に敏感です。

検索力もあります。SNSも使いこなします。

そして、「合わなさそうな会社」には応募しません。

でも逆に言えば、

“ここなら自分を活かせそう”と思ってもらえた会社には、ちゃんと応募してきます。

そのためには、求人票だけじゃ足りない。

まずは、会社の“中身”をちゃんと見せてあげること

信頼は、「共感できる発信」から生まれます。

応募は、「その信頼の延長線」にやってきます。

だからこそ──

求人票を出すより前に、ぜひ一度、発信を始めてみてください。

あなたの会社の“空気”を、待ってる若者はきっといます。

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