user uploaded photo

「もしも」の時に慌てないために:事前に知っておきたいこと、準備しておきたいこと

0
削除
サラダ賃金
目次
予期せぬ別れに備えて 病院でご逝去された際の主な流れ (a) 死亡確認から霊安室への安置 (b) 葬儀社への連絡:事前に決めておくことの重要性 (c) 死亡診断書の受け取りと手続き (d) 親族・関係者への連絡 事前に準備しておくと良いこと:いざという時のために (a) 葬儀社の選定と情報収集:資料請求や事前相談の活用 (b) 葬儀費用の目安と準備:保険や貯蓄の確認 (c) 故人の希望や意向の確認:延命治療、葬儀形式、納骨など (d) 親族・関係者の連絡先リスト作成 (e) 遺影写真の準備 (f) エンディングノートの活用:財産、連絡先、メッセージなど (g) 服装の準備:喪服の確認 (h) 宗教・宗派の確認 葬儀社との打ち合わせで確認すべきこと (a) 葬儀プランと費用 (b) 日程と場所の決定 (c) 供花・供物の手配 (d) 返礼品について (e) 火葬・埋葬について (f) その他必要な手続き その他の準備と心構え (a) 役所への手続き:死亡届、保険証の返納など (b) 相続に関する手続きの概要 (c) 故人を偲ぶ心の準備 (d) 周囲のサポート体制の確認 まとめ:備えあれば憂いなし

予期せぬ別れに備えて

人生には、予期せぬ出来事が起こりうるものです。特に、大切な人との別れは、いつ訪れるかわかりません。そのような時、深い悲しみの中で、私たちは多くの手続きや決断を迫られます。何も準備がないままその時を迎えてしまうと、慌ててしまい、本来であればもっと丁寧にできたはずのことがおろそかになったり、手続き漏れが起きてしまったりする可能性があります。しかし、事前に少しでも知っておき、準備をしておくことで、いざという時に落ち着いて対応でき、故人を偲ぶための時間をより多く持つことができるようになります。

特に、病院で身内が亡くなられた場合、ご遺体は病院の霊安室に安置されますが、その期間は一般的に長くありません 。多くの病院では、霊安室の利用時間は数時間程度とされており 、長くても一日程度となることが多いようです 。そのため、ご家族は速やかに葬儀社に連絡を取り、ご遺体の搬送や安置場所の手配、葬儀の準備などを始めなければなりません。この限られた時間の中で、冷静に、そして間違いなく手続きを進めるためには、事前の知識と準備が不可欠となります。  

このブログ記事では、大切な人がもしもの時に、ご家族が慌てることなく、そして故人を心穏やかに見送るために、事前に知っておくべきこと、準備しておくべきことを詳しく解説していきます。

病院でご逝去された際の主な流れ

身内が病院で亡くなられた場合、どのような流れで物事が進んでいくのでしょうか。ここでは、ご逝去から葬儀社への連絡、死亡診断書の受け取り、親族への連絡といった、主な流れについて解説します。

(a) 死亡確認から霊安室への安置

病院で容態が急変し、残念ながらお亡くなりになった場合、まず医師による死亡確認が行われます 。医師は、心肺停止や呼吸停止などを確認し、死亡宣告を行います。その後、死亡診断書が作成されます 。  

ご逝去後、病院によっては「末期の水(まつごのみず)」という儀式を行うことがあります 。これは、故人の唇を水で湿らせる儀式で、故人が安らかに旅立てるようにとの願いが込められています。仏教や神道で行われることが多いですが、浄土真宗では一般的に行われません 。  

次に、「エンゼルケア」と呼ばれる、故人の体を清めたり、身なりを整えたりする処置が看護師などによって行われます 。これには、医療器具の取り外し、清拭、着替え、必要に応じてエンゼルメイクなどが含まれます。  

エンゼルケアが終わると、ご遺体は病室から病院内の霊安室へと搬送されます 。しかし、病院の霊安室は一時的な安置場所であり、利用できる時間は限られています 。多くの場合、数時間程度、長くても一日程度と考えておく必要があります 。そのため、ご家族は速やかに次の手続きに移らなければなりません。  

(b) 葬儀社への連絡:事前に決めておくことの重要性

病院の霊安室にご遺体を安置できる時間は限られているため、ご家族は葬儀社に速やかに連絡を取り、今後の対応について相談する必要があります 。この時、事前に葬儀社を選定しておくと、慌てることなくスムーズに手続きを進めることができます 。  

病院によっては葬儀社を紹介してくれる場合もありますが 、紹介された葬儀社が必ずしもご自身の希望に合うとは限りません。そのため、可能な限り事前に情報収集を行い、信頼できる葬儀社を選んでおくことが推奨されます。葬儀社の事前相談などを活用し、費用やサービス内容などを比較検討しておくことが大切です 。  

(c) 死亡診断書の受け取りと手続き

医師による死亡確認後、死亡診断書が発行されます 。死亡診断書は、死亡の事実を医学的および法律的に証明する非常に重要な書類であり 、死亡届の提出や火葬・埋葬の手続きを進めるために欠かせません 。通常、病院で受け取ることができ 、多くの場合、死亡届と一体になった用紙になっています 。  

死亡診断書の原本は、死亡届を提出する際に必要となり、手元には戻ってきません ため、事前にコピーを複数枚取っておくことをお勧めします 。生命保険の手続きや年金の手続きなど、様々な場面で必要になることがあります。  

(d) 親族・関係者への連絡

ご逝去後、速やかに親族や故人と親しかった関係者に連絡を入れる必要があります 。まずは、故人と特に親しい近親者や、葬儀に参列してほしい人に優先的に連絡しましょう 。遠方に住んでいる親族もいるかもしれませんので、移動時間なども考慮して早めに連絡することが大切です 。  

連絡する際には、故人の氏名、亡くなった日時、場所(病院名)、喪主の名前、連絡先などを伝えるのが一般的です 。葬儀の日程や場所が決まっている場合は、その詳細も併せて伝えましょう。まだ詳細が決まっていない場合は、取り急ぎ訃報のみを伝え、詳細が決まり次第改めて連絡する旨を伝えても良いでしょう 。事前に連絡先リストを作成しておくと、漏れなくスムーズに連絡を進めることができます 。  

事前に準備しておくと良いこと:いざという時のために

いざという時に慌てないためには、事前に様々な準備をしておくことが大切です。ここでは、葬儀社の選定から、故人の希望の確認、連絡先リストの作成、そして心の準備まで、具体的にどのようなことを事前に準備しておくと良いのかを解説します。

(a) 葬儀社の選定と情報収集:資料請求や事前相談の活用

葬儀は、短時間で多くのことを決めなければならないため、事前に葬儀社を選んでおくことは非常に有効な準備となります 。事前に葬儀社の資料を取り寄せたり、ウェブサイトで情報を収集したりすることで、各社のサービス内容や費用を比較検討することができます 。  

特に、葬儀社の事前相談(事前相談)は、葬儀の流れや費用について詳しく聞くことができる貴重な機会です 。実際に葬儀社に足を運んだり、オンラインで相談したりすることで、担当者の対応や葬儀社の雰囲気を知ることもできます。複数の葬儀社に相談し、見積もりを比較することで、ご自身の希望や予算に合った葬儀社を選ぶことができるでしょう 。事前に相談しておくことで、いざという時に焦って葬儀社を選ぶ必要がなくなり、後悔のない葬儀を行うことができる可能性が高まります 。  

(b) 葬儀費用の目安と準備:保険や貯蓄の確認

葬儀には、ある程度の費用がかかるものです。事前に葬儀費用の目安を知っておき、どのように準備するかを考えておくことは重要です。日本の葬儀費用の平均相場は、葬儀の種類や規模によって大きく異なりますが、一般葬であれば100万円から200万円程度、家族葬であれば90万円程度、一日葬であれば50万円から100万円程度、直葬(火葬式)であれば20万円から50万円程度が目安とされています 。  

ご自身の加入している生命保険や葬儀保険などを確認し、万が一の際に葬儀費用として使えるお金があるかどうかを確認しておきましょう 。また、貯蓄などで葬儀費用を準備しておくことも一つの方法です。  

さらに、自治体によっては葬祭費の補助金制度(葬祭費)があります 。これは、国民健康保険や後期高齢者医療保険の加入者が亡くなった場合などに、申請することで一定の金額が支給される制度です。支給額や申請条件は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体の情報を事前に確認しておくと良いでしょう 。  

(c) 故人の希望や意向の確認:延命治療、葬儀形式、納骨など

可能な限り、ご本人が元気なうちに、延命治療に関する希望、どのような形式の葬儀を希望するか、納骨の方法などについて話し合っておくことが大切です 。もし、ご本人がエンディングノートなどを書いている場合は、その内容を確認しておきましょう 。  

これらの希望や意向を事前に確認しておくことで、いざという時にご家族が迷うことなく、故人の意思を尊重した対応をすることができます 。  

(d) 親族・関係者の連絡先リスト作成

緊急時に連絡すべき親族や、故人と親しかった友人、知人、仕事関係者などの連絡先をリストにしてまとめておきましょう 。このリストには、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを記載しておくと便利です。連絡する優先順位なども決めておくと、いざという時にスムーズに連絡を取ることができます 。デジタルツール(例:Google Contacts )などを活用してリストを作成し、必要に応じて共有できるようにしておくと良いでしょう。  

(e) 遺影写真の準備

葬儀で使用する遺影写真も、事前に準備しておくことをお勧めします 。故人らしい、表情の良い、ピントが合っている写真を選びましょう 。最近では、背景を加工したり、服装を合成したりすることも可能です 。事前に選んでおくことで、慌てて写真を探す手間が省け、故人の人柄が偲ばれる良い遺影を用意することができます 。  

(f) エンディングノートの活用:財産、連絡先、メッセージなど

エンディングノートは、ご自身の希望や情報をまとめておくための полезный ツールです 。財産に関する情報(銀行口座、保険など)、連絡先リスト、医療や介護に関する希望、葬儀や納骨に関する希望、そして大切な人へのメッセージなどを書き残しておくことができます 。法的な効力はありませんが、ご家族にとって非常に重要な指針となり、故人の意思を尊重した対応をする助けとなります 。  

(g) 服装の準備:喪服の確認

ご家族の喪服を事前に確認しておきましょう 。喪服には、正喪服、準喪服、略式などがありますが、一般的には準喪服を準備しておけば良いでしょう 。男性の場合はブラックスーツ、女性の場合は黒のワンピースやアンサンブルなどが一般的です 。靴やバッグ、アクセサリーなどの小物も確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます 。  

(h) 宗教・宗派の確認

故人が信仰していた宗教や宗派を確認しておくことは、葬儀の形式を決める上で非常に重要です 。仏教、神道、キリスト教など、宗教によって葬儀の儀式や作法は大きく異なります 。また、仏教の中でも宗派によって考え方や行うことが違う場合があります。もし菩提寺がある場合は、菩提寺に確認するのが確実です 。親族に尋ねるのも良いでしょう 。事前に確認しておくことで、宗教・宗派に合った適切な葬儀を行うことができます 。  

葬儀社との打ち合わせで確認すべきこと

葬儀社との打ち合わせでは、様々なことを確認し、決定していく必要があります。ここでは、葬儀プランと費用、日程と場所、供花・供物の手配、返礼品、火葬・埋葬、その他必要な手続きについて、確認すべきポイントを解説します。

(a) 葬儀プランと費用

葬儀社との打ち合わせでは、まず葬儀のプランについて詳しく説明を受け、内容をしっかりと理解することが重要です 。プランに含まれるサービスや物品(祭壇、棺、遺影写真など)を確認し、不明な点は遠慮せずに質問しましょう。  

費用についても、詳細な見積もりを必ず取得し、総額だけでなく、各項目の内訳や金額を確認することが大切です 。基本プランに含まれていない追加費用が発生する可能性についても確認しておきましょう 。例えば、会葬礼状、香典返し、飲食費、宗教者へのお礼などは、基本プランに含まれていないことが多いです 。  

(b) 日程と場所の決定

葬儀の日程は、葬儀社と相談しながら、火葬場の空き状況、宗教者の都合、参列者の予定などを考慮して決定します 。一般的には、ご逝去の翌日または翌々日に通夜、その翌日に葬儀・告別式を行うことが多いですが、地域や火葬場の状況によって異なる場合があります 。  

葬儀を行う場所も、葬儀社の斎場、自宅、寺院など、様々な選択肢があります 。参列者の人数や利便性、故人の希望などを考慮して、最適な場所を選びましょう。また、友引の日は葬儀を避けるという風習がある地域もありますので、日程を決める際には注意が必要です 。  

(c) 供花・供物の手配

葬儀に供える供花(きょうか)や供物(くもつ)の手配についても、葬儀社と相談します 。宗教や宗派によって、供える花の種類や供物の内容に決まりがある場合がありますので、葬儀社に確認しながら手配を進めましょう。供花は、親族や友人などから贈られることもあります。葬儀社に依頼すれば、手配や設置をスムーズに行ってもらえます 。  

(d) 返礼品について

葬儀に参列してくださった方々へのお礼として渡す返礼品(会葬御礼品)や、香典をいただいた方へ後日お返しする香典返しについても、葬儀社と打ち合わせを行います 。会葬御礼品は、参列者全員に同じものを渡すのが一般的で、香典の有無は問いません 。香典返しは、いただいた香典の金額に応じて品物を選ぶことが多いです 。葬儀社では、様々な種類の返礼品を用意しており、予算や故人の意向に合わせて選ぶことができます。「消え物」と呼ばれる、後に残らないものが選ばれることが多いです 。  

(e) 火葬・埋葬について

火葬(かそう)を行う日時や火葬場の予約、必要な手続きについても、葬儀社に確認します 。火葬許可証は、死亡届を提出した際に発行される重要な書類です ので、忘れずに受け取り、火葬場に提出する必要があります。  

火葬後の遺骨をどのように埋葬するか(埋葬・納骨)についても、事前に決めておく必要があります 。お墓に納骨する、納骨堂に納める、散骨するなど、様々な方法がありますので、故人の希望や家族の意向に合わせて葬儀社に相談しましょう。  

(f) その他必要な手続き

その他、葬儀社に依頼できることや確認しておくべきこととして、ご遺体の搬送、安置場所の手配、受付の手伝い、マイクロバスの手配、宿泊の手配などがあります 。必要な手続きがないか、葬儀社に確認しておくと安心です。  

その他の準備と心構え

葬儀の準備以外にも、死亡後の手続きや、故人を偲ぶための心構えも大切です。ここでは、役所への手続き、相続に関する手続きの概要、心の準備、周囲のサポート体制の確認について解説します。

(a) 役所への手続き:死亡届、保険証の返納など

死亡後、7日以内に死亡届を役所に提出する必要があります 。死亡届は、死亡診断書と一体になっていることが多いです。提出先は、故人の本籍地、死亡地、または届出人の住所地のいずれかの市区町村役場です。  

また、故人が加入していた健康保険証や介護保険証などは、速やかに返納する必要があります 。年金受給の手続きなども必要になる場合があります。これらの手続きは、期限が定められているものもあるため、早めに確認し、行うようにしましょう。  

(b) 相続に関する手続きの概要

死亡後には、相続に関する様々な手続きも必要になります 。まずは、遺言書の有無を確認し 、相続人と相続財産を確定させる必要があります。その後、遺産分割協議を行い、相続財産の名義変更などの手続きを進めていくことになります。相続の手続きは複雑で専門知識が必要となる場合も多いため、必要に応じて弁護士や税理士などの専門家に相談することをお勧めします 。  

(c) 故人を偲ぶ心の準備

大切な人を亡くすことは、非常につらい経験です。無理に気持ちを抑え込まず、悲しむ時間をしっかりと持ちましょう 。故人との思い出を振り返ったり、家族や親しい友人と話したりすることで、少しずつ心の整理をしていくことが大切です。悲しみは人それぞれであり、乗り越えるまでの時間も異なります。焦らず、ご自身のペースでゆっくりと向き合っていきましょう 。  

(d) 周囲のサポート体制の確認

一人で抱え込まず、家族や親族、友人など、周囲のサポート体制を確認し、頼れる人がいれば積極的に頼りましょう 。葬儀の手続きや役所の手続きなど、 体力的なサポートが必要な場合もあるでしょうし、精神的な支えが必要な場合もあるでしょう。また、専門のカウンセリングサービスなども利用することも検討してみましょう 。  

まとめ:備えあれば憂いなし

大切な人のもしもの時に慌てないためには、事前に知っておくべきこと、準備しておくべきことがたくさんあります。葬儀の流れ、費用の目安、必要な手続き、そして心の準備。これらを事前に把握しておくことで、いざという時に冷静に対応でき、故人を心穏やかに見送ることができるでしょう。

予期せぬ別れは、誰にとっても辛く悲しいものです。しかし、事前に備えておくことで、少しでもその負担を軽減し、故人との大切な時間をしっかりと過ごせるように、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。備えあれば憂いなし。

0
削除
実家の遺品整理、費用はいくら?相場と安く抑えるコツを解説
親が急逝した場合の遺産処理:子供のためのガイド
サラダ賃金
はじめまして!高齢化社会が抱える問題について、hikidashiで考察しています。認知症、高齢者見守り、家族信託など、高齢者を取り巻く様々な課題に焦点を当て、読者の皆様と共に考える場を提供できればと思います!
このユーザーの人気記事
コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを投稿するには、ログインする必要があります。

ページトップへ