user uploaded photo

50代からの実家じまい、費用はいくら?後悔しない準備と節約術

7
削除
サラダ賃金
目次
実家じまいの総費用は?主な内訳とリアルな相場 費用は誰が払う?兄弟姉妹と揉めないための分担ルールと話し合い術 賢く節約!実家じまいの費用を抑える5つの鉄則 実家じまいの費用、体験談から学ぶ「やってよかった!」と「まさかの出費」 まとめ:計画的な費用準備で、後悔しない実家じまいを実現しよう

親御さんが長年暮らした実家。いつかは向き合わなければならない「実家じまい」は、特に50代にとって大きな課題です。体力や気力、そして経済的な負担も気になるところ。中でも一番の気がかりは「一体いくらかかるの?」という費用面ではないでしょうか。この記事では、実家じまいのリアルな費用相場から、賢い節約術、そして家族と揉めないための費用分担のコツまで、50代のあなたが後悔しないための情報を徹底解説します。

実家じまいの総費用は?主な内訳とリアルな相場

実家じまいと一口に言っても、その過程で発生する費用は多岐にわたります。ここでは主な費用項目と、おおよその相場観を見ていきましょう。ただし、これらはあくまで目安であり、物件の状況や地域、依頼する業者によって大きく変動することを念頭に置いてください。

1. 家財整理・清掃費用:自分でやる?業者に頼む?

実家には長年暮らした分のモノが溢れていることが少なくありません 。これらの整理・処分が最初の大きな関門です。  

  • 自分で片付ける場合: ゴミ袋代、自治体の粗大ごみ処理手数料、運搬のためのレンタカー代などで、数万円程度が目安です 。時間と労力はかかりますが、費用を最も抑えられる方法です。
  • 専門業者に依頼する場合(不用品回収・遺品整理): 部屋の広さや荷物の量、作業内容(分別、梱包、搬出、清掃、買取など)で費用は大きく変わります。 不用品回収業者のトラック積み放題プランの相場は、軽トラックで8,000円~25,000円程度、2tトラックで25,000円~60,000円程度です 。 遺品整理も含む場合の間取り別の費用相場は、1R・1Kで3万円~8万5千円程度、3LDK以上になると17万円~70万円以上になることもあります 。価値のある品物を買い取ってもらうことで、費用を相殺できる場合もあります 。

2. 家屋解体費用:構造や追加工事で大きく変動

実家を解体して更地にする場合、高額な費用がかかります。建物の構造(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)や坪数、立地条件によって費用は大きく異なります。

  • 構造別坪単価の目安(30坪の場合):
    • 木造:1坪あたり3万円~5万円程度。30坪で約90万円~150万円が相場です 。
    • 鉄骨造:1坪あたり4万円~7万円程度。30坪で約120万円~210万円が相場です 。軽量鉄骨か重量鉄骨かでも単価が変わります 。
    • 鉄筋コンクリート(RC)造:1坪あたり5万円~10万円程度。30坪で約150万円~300万円が相場です 。
  • 付帯工事費用: アスベスト除去費用(数万円~数百万円かかることも)、ブロック塀や庭木・庭石の撤去費用(数万円~)、地中埋設物(古井戸、浄化槽など)の撤去費用(数万円~数十万円)などが別途かかる場合があります。これらは見積もりに含まれていないこともあるので注意が必要です。

3. 不動産売却費用:仲介手数料や税金も忘れずに

実家を売却する場合にも諸費用が発生します。

  • 仲介手数料: 不動産会社に支払う手数料で、法律で上限が定められています。売買価格が400万円を超える場合は「(売買価格 × 3% + 6万円)+ 消費税」です 。2024年7月からは、売買価格800万円以下の低廉な空き家等については、仲介手数料の上限が33万円(税込)となる特例が適用されています 。
  • 印紙税: 売買契約書に貼付する印紙代で、売買価格によって異なります 。
  • 譲渡所得税・住民税: 不動産を売却して利益(譲渡所得)が出た場合に課税されます。相続した空き家の場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円が控除される特例もあります 。
  • その他: 住宅ローンが残っていれば抵当権抹消費用(1万円~3万円程度)、土地の境界が不明確な場合は測量費用(30万円~80万円程度)などがかかることもあります。

4. 法的手続き費用:登記関連も予算に

  • 相続登記費用: 不動産の名義を親御さんから相続人に変更する手続きです。登録免許税(固定資産税評価額の0.4%)と、司法書士に依頼する場合はその報酬(6万6千円~20万円程度が相場)がかかります 。
  • 建物滅失登記費用: 家屋を解体した場合に必要な登記です。土地家屋調査士に依頼する場合、4万円~5万円程度が相場です 。

5. 意外とかかる?空き家の維持管理費

実家じまいをすぐに行わず空き家として所有し続ける場合、固定資産税・都市計画税、火災保険料、水道光熱費の基本料金、庭の手入れや建物の管理費用などが継続的に発生します 。年間で数十万円かかるケースも珍しくありません 。  

費用は誰が払う?兄弟姉妹と揉めないための分担ルールと話し合い術

実家じまいの費用は、原則として相続人が負担します 。相続人が複数いる場合は、誰がどの費用をどのように負担するのか、事前にしっかりと話し合い、全員が合意することが極めて重要です。これが曖昧だと、後々深刻なトラブルの原因になりかねません 。  

話し合いのポイントは以下の通りです。

  • 早めに話し合いの場を持つ: 問題が具体化する前に、全員が集まれる機会を作りましょう 。
  • それぞれの意見を尊重する: 実家に対する思い入れや経済状況は人それぞれです。感情的にならず、お互いの立場を理解し合うことが大切です 。
  • 費用負担のルールを明確にする: 遺産から支払うのか、相続分に応じて分担するのか、誰かが立て替えて後日精算するのかなど、具体的なルールを決めましょう 。
  • 専門家も交える: 話し合いがまとまらない場合は、弁護士などの専門家に中立的な立場で調整を依頼することも有効です 。

親御さんがご健在で介護費用が発生している場合は、原則として親御さんの資産から支払うのが基本です 。  

賢く節約!実家じまいの費用を抑える5つの鉄則

高額になりがちな実家じまいの費用ですが、工夫次第で抑えることも可能です。

  • DIYできる片付けは自分で! 家財の分別や清掃、小規模な不用品の処分など、自分たちでできることは行いましょう。時間と労力はかかりますが、業者費用を大幅に削減できます。
  • 売れるものは売って費用に充当!高価買取のコツ 貴金属、ブランド品、骨董品、状態の良い家電、書籍などは買取業者やフリマアプリで売却し、費用に充てましょう 。高く売るコツは、品物を綺麗にし、付属品(箱、説明書、鑑定書など)を揃えることです 。
  • 必ず相見積もり!業者選びのポイント 解体業者、遺品整理業者、不動産業者などに依頼する場合は、必ず複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討しましょう 。見積書の詳細(追加料金の有無、キャンセル料など)をしっかり確認することがトラブル回避に繋がります 。
  • 自治体の補助金・助成金を見逃すな! 老朽化した空き家の解体などに対して、多くの自治体が補助金制度を設けています。解体費用の数分の一(上限数十万円程度)が補助される場合がありますので、お住まいの市区町村役場に問い合わせてみましょう 。
  • 解体せず「古家付き」売却も選択肢 建物の状態が悪く、解体費用やリフォーム費用が高額になる場合は、解体せずにそのままの状態で売却することも検討しましょう。費用を抑えられる可能性があります。

実家じまいの費用、体験談から学ぶ「やってよかった!」と「まさかの出費」

実際に実家じまいを経験した方々のブログなどには、費用に関する貴重な教訓が詰まっています 。
「もっと早く費用計画を立てておけばよかった」「思った以上に追加費用がかさんだ」「業者選びで相見積もりを取って本当に助かった」など、リアルな声は参考になります。特に、解体時の地中埋設物の発見や、遠方からの交通費・宿泊費などが予想外の出費となるケースもあるようです。  

一方で、「業者の方が親切で、買取もしてもらえて費用が抑えられた」、「補助金制度を活用できた」といったポジティブな体験談も見られます。事前の情報収集と計画がいかに重要かがわかります。  

まとめ:計画的な費用準備で、後悔しない実家じまいを実現しよう

50代にとって「実家じまい」は、精神的にも経済的にも大きな負担となり得るライフイベントです。特に費用面では、家財整理から解体、売却、法的手続きに至るまで、様々な項目でまとまった出費が必要になります。

しかし、事前にしっかりと情報収集し、計画的に準備を進めることで、その負担を軽減し、後悔のない実家じまいを実現することは十分に可能です。

実家じまいの費用で後悔しないためのポイント

  • 費用の全体像を把握する: 家財整理、解体、売却、法的手続きなど、何にどれくらいかかるのか、事前に相場を調べてリストアップしましょう。
  • 家族でしっかり話し合う: 費用負担のルールを明確にし、全員が納得できる形で進めることが最も重要です。
  • 節約できるところは賢く節約: DIY、不用品売却、相見積もり、補助金活用など、できる工夫は積極的に取り入れましょう。
  • 予期せぬ出費も想定内に: 見積もり以外に追加費用が発生する可能性も考慮し、余裕を持った資金計画を立てましょう。
  • 専門家を上手に活用する: 不動産業者、司法書士、税理士、遺品整理業者など、必要に応じて専門家の力を借りることで、結果的にスムーズかつ経済的に進められることがあります。

実家じまいは、単なる「作業」ではなく、親御さんの人生と向き合い、家族の歴史を整理する大切なプロセスです。この記事が、あなたの実家じまいにおける費用の不安を少しでも和らげ、円満な解決への一助となれば幸いです。

7
削除
家族信託の専門家選びと費用相場:失敗しないための徹底ガイド
もうお墓のことで悩まない!永代供養と手元供養という選択
サラダ賃金
はじめまして!高齢化社会が抱える問題について、hikidashiで考察しています。認知症、高齢者見守り、家族信託など、高齢者を取り巻く様々な課題に焦点を当て、読者の皆様と共に考える場を提供できればと思います!
このユーザーの人気記事
コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを投稿するには、ログインする必要があります。

ページトップへ