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「自走する組織」を目指すなら、まず●●を捨てろ

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みんちゃん【求人マーケッター】
目次
組織を停滞させている「優しさ」という名の介入 社長の万能感が、自走を止めている 捨てるべきものは、「全部自分で抱えるマインド」 「任せること」にも練習が必要だ 育てるより、まず“任せる”のが先 自走する組織をつくるのに、魔法のような方法なんてない

ある社長がこんなことを言っていた。

「うちの社員は本当に動かない。指示しないと何もしない。主体性ゼロ。こっちは常に先回りして考えて、全部手取り足取り伝えないといけない。これじゃ社長が何人いても足りないよ…」

うん、めちゃくちゃわかる。その気持ち。

僕も経営企画や組織コンサルをしていると、何度もそんな相談を受ける。

でもね、ちょっと厳しいことを言うようだけど、

「社員が動かない」のは、社員のせいじゃない。

その社員を生んだ組織文化のせいであって、

そしてその文化を作ったのは誰か?って話になる。

そう。社長自身だ。

本気で「自走する組織」をつくりたいなら、

最初にやるべきことは、新しい仕組みや制度を取り入れることじゃない。

まずは、今まで当たり前にやってきた“あるもの”を手放すこと。

そこからすべては始まる。

組織を停滞させている「優しさ」という名の介入

「社員が自分で考えない」と嘆く社長に、よくよく話を聞いてみると、

実は驚くほど“社長自身が先に答えを出してしまっている”ケースが多い。

たとえばこんな場面。

「この件、どう思う?」と一応社員に聞いてはみる。

でもその直後には、「俺はこうしたほうがいいと思うんだけどね」と自分の考えを重ねてしまう。

あるいは、社員が「ちょっと考えてみます」と答える隙もなく、

「じゃあこれはこうして、これもこうやって進めて」と、

まるで“答えを与える機械”のように先回りしてしまう。

一見、優しさや気遣いに見える。

でもこれ、実は「社員の思考力と主体性を奪う行動」だったりする。

まるで、子どもの勉強に付き添いながら「その答えはこっち」と全部教えてしまう親みたいなもの。

これじゃあ、社員が自分で考える余白が生まれないのは当然だよね。

社長の万能感が、自走を止めている

もうひとつよくあるのが、“なんでも知っている社長”を演じてしまうパターン。

もちろん、社長として全体を見て判断する力は大事だ。

でも、それが行き過ぎると「最初から答えを持っている前提」になってしまう。

社員からすると、こんな空気になる。

「どうせ社長が決めるから、考えてもムダだよね」

「提案しても却下されるし、だったら黙ってた方が楽だよね」

「聞かれたから答えたのに、結局それ使われなかったしな…」

いつのまにか社内には“静かな諦め”が蔓延してくる。

社員は考えることをやめ、「言われたことだけやればいいや」というスタンスになる。

そうやって組織は、少しずつ少しずつ“自走しない集団”になっていく。

捨てるべきものは、「全部自分で抱えるマインド」

じゃあ、社長は何を捨てるべきなのか?

それは、「全部自分で抱えるマインド」だ。

「自分が決めないといけない」

「自分が考えないとダメだ」

「最後は自分がやらないと回らない」

この思考グセが、組織全体を「社長依存型」にしてしまっている。

これは、組織にとっても社長自身にとっても不幸な構造だ。

社員は育たず、社長は疲弊し続ける。

このマインドを捨てる勇気が、自走する組織への第一歩になる。

「任せること」にも練習が必要だ

とはいえ、いきなり全部任せるのは正直こわい。

わかる。失敗されたらどうしよう、時間がかかるんじゃないか、クオリティが下がったら困る…。

そんな不安は誰にでもある。

だからこそ、まずは「任せる練習」から始めればいい。

ポイントはこの4つ。

1つ目。「これは君に任せるね」と、最初に明言すること。

2つ目。細かい指示を出さずに、ゴールだけを伝えること。

3つ目。途中で聞かれても、「君はどう考える?」と返すこと。

4つ目。終わったあとに、「どうだった?次はどうする?」と振り返ること。

この4つを意識するだけで、社員の中に「考えて動く」という感覚が生まれてくる。

そして何より、社長自身も「任せてよかった」と実感できるようになる。

育てるより、まず“任せる”のが先

よく「社員を育てたい」という言葉を聞く。

でも実は、育てるよりも先にやるべきことがある。

それが、「任せる」ことだ。

任せないと、社員は育たない。

育てようとして教えるばかりでは、自走は生まれない。

失敗しても、効率が悪くても、「任せることを継続する」こと。

これが、社員を信じて“育ちを待つ”ということなんだと思う。

自走する組織をつくるのに、魔法のような方法なんてない

「主体的な社員がほしい」

「勝手に動いてくれるチームにしたい」

経営者としては当然の願いだ。

でもそれを実現するために、劇的な方法や裏ワザは存在しない。

必要なのは、社長のマインドの転換だけだ。

全部自分で抱え込むクセを、少しだけ緩めてみる。

「社員に任せる」という意志を持って、手放す訓練をする。

そして、社員の失敗を責めずに、共に振り返る文化を作っていく。

それだけで、組織は少しずつ、自分の足で歩きはじめる。

あなたの会社で、最初に捨てるべき“●●”はなんだろう?

その正体に気づいたとき、組織は確実に変わりはじめる。

しかも、思っているよりずっとシンプルなところから。

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