「副業OK」が小さな会社の“採用最強カード”になる理由
そんなことで変わるの?って思った人にこそ読んでほしい
「副業OKって、うちみたいな会社がやっても意味あるの?」
「むしろ辞めるきっかけになるんじゃないか?」
正直、そんな声を経営者の方からよく聞きます。
確かに一昔前までは、「副業=本業に集中していない」というネガティブな印象も強かった。
でも今は、まったく逆の時代に突入しています。
大げさに聞こえるかもしれませんが、「副業を認めている会社」というだけで、応募が来る。
しかも、「成長意欲のある若手」が集まりやすくなる。
これ、実際に成果を出している中小企業がどんどん増えているんです。
採用って、もう「募集を出せば来る」時代じゃありません。
条件を並べるより、働く人の価値観に寄り添った“魅せ方”が問われる時代です。
そんな中、じわじわと注目を集めているのが「副業OK」という選択肢。
これは、大企業だけの話じゃない。むしろ、中小零細企業の“逆転の一手”なんです。
副業OKが選ばれる理由は、こんなにもシンプル
そもそもなぜ「副業OK」が人を惹きつけるのか。
それは、働く人たちの「価値観」が大きく変わってきているからです。
最近の若手や転職市場の動きって、こんなキーワードで語られています。
・1社に縛られたくない
・リスク分散したい
・自分のスキルを試したい
・キャリアの選択肢を広げたい
・好きなことにもチャレンジしたい
副業を認めるというのは、単に「もう1個仕事していいよ」と言うことではありません。
その人の「生き方」や「働き方」を信頼する、というメッセージなんです。
だから、「副業OK」という条件ひとつで、
「この会社、自由そう」「ちゃんと個人を尊重してくれそう」って思ってもらえる。
もちろん、全部の企業に万能な戦略じゃないです。
でも、人手不足で苦しむ中小企業にとっては、“選ばれる会社”になるための強力なアピールになります。
「副業OK」で採用が変わった会社たちのリアル
例えば、神奈川県にある社員数12名の設備会社さん。
ずっと求人を出しても応募が来ない。ハローワークに出しても、エージェント使っても、全然手応えなし。
そんな中、代表が思い切って「副業OK」と求人に明記したところ、
初めて20代の求職者からの応募が数件来たんです。
決して高待遇ではありませんでした。
でも、「個人で動画編集もしている」という応募者が、「自由に働ける雰囲気に惹かれました」と言って入社。
その方は本業でもしっかり活躍し、しかも動画編集の知見を活かして会社のPR動画制作にも一役買っているそうです。
もうひとつ。
東京都内の小さな建設系企業さん。
こちらも「副業OK」に切り替えてから、応募者の質が上がったと言ってました。
以前は、とにかく「とりあえず正社員になりたい」系の応募が多く、面接も形だけになりがちだったのが、
副業OKにしたことで「自分で稼ぐ力もあるけど、組織でも力を発揮したい」という人材が来るようになったとのこと。
これ、すごくないですか?
たったひと言、条件を変えるだけで、こんなにも応募の質が変わるんです。
怖がる前に、「柔らかく開く」という選択肢を
「うちが副業OKにしたら、すぐ辞めてどこか行っちゃうんじゃ…」
そんな不安、めちゃくちゃわかります。
実際、副業OKにしてから退職するケースもゼロではありません。
でも、それって副業のせいですか?
本当に優秀な人が「今いる会社に魅力を感じられない」と思ったとき、
副業があろうがなかろうが、辞めるものです。
大事なのは、「辞めさせないようにすること」ではなく、
「辞めない理由をつくること」。
副業OKは、そのためのきっかけになりえます。
「この会社は、自分の挑戦を応援してくれる」って思ってもらえたら、
本業へのコミットだって自然と上がるんです。
しかも、副業することで、本人の視野も広がるし、新しいスキルを持って帰ってきてくれるかもしれない。
これはもう、「会社の外部研修制度」とすら思える側面もあります。
明日から試せる、小さな一歩
「副業OKにしよう」といっても、いきなり制度変更する必要はありません。
まずは小さく、柔らかく開くところからでいいんです。
たとえば、
・求人票の備考欄に「副業に関しては応相談」と書くだけ
・面接時に「副業についての考え方」を聞いてみる
・社内で「副業してみたいことある?」と話題に出してみる
そんなちょっとした言葉やスタンスの変化が、
これからの採用と定着に、大きな差を生むかもしれません。
人材難の時代だからこそ、“条件”ではなく“姿勢”で選ばれる会社へ
給与や福利厚生だけじゃ、もう人は動かない。
求職者は、「この会社で働くことで、どんな未来が描けるか?」を見ています。
副業OKというのは、まさにその未来の可能性を広げるひとつの方法です。
そしてそれは、会社の未来にもつながっていくはず。
今こそ、「副業OK」を恐れずに、小さな会社だからこそできる柔軟な選択肢を武器にしてみませんか?
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