採用難の今、絶対にやってはいけない5つのミス
「求人を出してるのに、全然人が集まらない」
「やっと応募があっても、すぐ辞退されてしまう」
「せっかく入社しても、すぐに辞めてしまった…」
もしあなたが、そんな採用の悩みを感じているとしたら、
それは“時代が悪い”せいだけではないかもしれません。
実は、今の時代に合わない採用活動を続けていることこそが、
人が集まらない最大の原因になっているケースが多いんです。
特に、営業職・施工管理・エンジニア・医療・介護職など、
いわゆる「採用難易度SSランク」の職種においては、
“やってはいけない”行動が採用成功を遠ざけていることも。
今回は、僕自身が現場で何十社もの採用支援をしてきた中で見えてきた、
「やってしまいがちな5つのミス」をお伝えします。
あなたの会社が知らず知らずのうちに、
人を遠ざけてしまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
1. 「とりあえず求人広告」から抜け出せない
広告を出せば応募がある。
そんな時代があったのは、もう10年以上前の話です。
今は求人広告が“あふれ返っている時代”。
どの業界もどの職種も、ライバルだらけです。
たとえば、介護職であれば「地域名+介護+正社員」で検索すると、
数百件、いや数千件の求人情報がずらーっと並ぶわけです。
そんな中で、自社の求人がクリックされ、応募される確率ってどれくらいでしょうか?
さらに、同じような条件、同じような給与、同じような文言。
「アットホームな職場です」「未経験歓迎」なんて、もう見飽きられてるんです。
もし、あなたが「とりあえず、出してみよう」で求人を出しているとしたら、
それは“見られないチラシ”を毎月配っているのと同じ。
広告は、出すことが目的じゃなく、
見られて、読まれて、興味をもたれて、応募されて、初めて意味があります。
もう、「出してるのに来ない」は、広告のせいじゃなく、
設計そのものに原因がある時代です。
2. 紹介会社に頼れば安心だと思っている
「もう自社じゃ無理だ。紹介会社に頼もう」
この判断自体は間違いじゃありません。
ただ、“丸投げ”してしまうのは、かなり危険です。
紹介会社は、確かに人材のプロです。
でも、彼らは“あなたの会社のプロ”ではありません。
あなたの会社の強みや魅力、働く現場のリアルや想いを、
紹介会社に正しく伝えていないと、ミスマッチが起こるのは当たり前なんです。
よくあるのが、「なんか微妙な人ばっかり紹介されるんだよな…」というパターン。
それ、紹介会社のせいというより、
「何を求めているか」がちゃんと伝わっていないから起きてるんです。
本当に欲しい人材像を描き切れていないまま依頼すると、
なんとなく条件に合いそうな人ばかりが届いてしまう。
そして、高い紹介手数料を払ったのに、結局定着せずに辞めてしまった…。
そんな経験、ありませんか?
紹介会社を使うなら、丸投げではなく、
自社の“採用設計”を固めた上で、パートナーとして活用すること。
あくまで「主役は自社」。この意識があるかどうかで、採用の質が変わります。
3. 自社サイトの「採用ページ」が空気になっている
いまどきの求職者は、気になった企業を必ずググります。
そのときに出てくるのが、あなたの会社の採用ページ。
でも、そのページが「ただの募集要項の羅列」になっていませんか?
・勤務時間
・休日
・給与
・福利厚生
たしかに大事です。でも、正直そこだけなら、どの会社も同じような内容です。
求職者が見たいのは、
「どんな人が働いているのか?」
「どんな価値観で、どんな想いで、どんな風に仕事しているのか?」
なんです。
例えば、社員インタビュー。現場の声。写真。社長メッセージ。
そういった“温度”が伝わる情報があるかどうかで、応募意欲は大きく変わります。
採用ページは、会社の“顔”です。
人でいうところの履歴書や自己紹介みたいなもの。
そこに温度も個性もなければ、記憶にも残らないし、
「まあ、他の会社見てみよう」で終わってしまいます。
4. 求人条件が「企業都合」になっている
「即戦力がほしい」
「できれば若くて明るくて体力がある人」
「未経験でもいいけど、最低限の常識とマナーは必要」
これ、採用市場では“企業のわがまま”と思われがちです。
もちろん理想はあると思います。
でも、今の時代、応募者の数そのものが激減している中で、
あまりにも“絞り込みすぎ”た条件は、ただの自爆行為になってしまいます。
採用は恋愛と同じで、相手にばかり理想を押しつけてもうまくいきません。
むしろ、「うちはこんな人でも活躍できる」「こういう強みを持った人を伸ばせる」
といった、間口の広さや可能性を示す方が、応募されやすくなります。
条件をゆるくする、という話ではなく、
「誰に何を訴求するか」を見直してみることが必要なんです。
5. 採用が「人事任せ」「現場任せ」になっている
「採用は人事に任せてるよ」
「現場に必要な人材は、現場に任せた方が早いから」
という声もよく聞きます。
でも、それだけでは今の時代、いい人材には出会えません。
なぜかというと、求職者が見ているのは「会社全体の空気」だからです。
社長が採用に無関心だったり、
現場の人が嫌々面接しているような空気が出てしまうと、
応募者は敏感に察知します。
逆に、社長や経営層が前のめりで採用に関わっていたり、
「この会社は人を大事にしているな」と感じられる面接をすると、
応募者は驚くほど前向きな反応を見せてくれます。
今は、売り手市場。求職者が会社を選ぶ時代。
そんな中で、「誰が採用にどれだけ本気か」が、成否を分けるポイントです。
最後に
採用がうまくいかないとき、つい「外部要因」を理由にしたくなるものです。
「景気が悪い」「人がいない」「うちの業界は人気がない」…
でも、実際には、
“やらなくていいことを続けている”ことが、採用を遠ざけているケースがほとんどです。
今回紹介した5つのミス、あなたの会社はいくつ当てはまりましたか?
逆に言えば、これらを一つひとつ見直していけば、
どんなに採用が難しい時代でも、「人が集まる会社」への一歩が踏み出せます。
採用は、時代とともに進化しています。
変わることを恐れず、一歩先の採用戦略を始めていきましょう。
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