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【なぜ?】ネット炎上の心理|『正義中毒』で攻撃する人の正体

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目次
なぜ人は炎上に参加するのか?3つの危険な心理 心理①:「自分は正しい」と信じ込む『正義中毒』 心理②:無責任な攻撃を助長する『匿名性』 心理③:意見が過激化する『集団心理』 「正義中毒」とは?攻撃が快感に変わる脳の仕組み ネット炎上発生のメカニズム【暴走までの4ステップ】 ステップ1:攻撃の「きっかけ」と正義感の発動 ステップ2:匿名での初期攻撃と意見の可視化 ステップ3:同調者の集結と意見の先鋭化 ステップ4:責任感の麻痺と集団の暴走 炎上に加担しないために。私たちが心がけるべき3つのこと ① 自分の「正義」を客観視する ② 感情的になっている時は距離を置く ③ 情報を鵜呑みにせず、一度立ち止まる まとめ:炎上のメカニズムを知り、賢いネットユーザーに

ネット炎上はなぜ起きるのか? その答えは、他人を罰することに快感を覚える**『正義中毒』、責任感が薄れる『匿名性』、そして意見が過激化する『集団心理』**の危険な組み合わせにあります。

この記事では、多くの人が無意識のうちに炎上に加担してしまう心理メカニズムを解き明かし、あなた自身が加害者にも被害者にもならないための心構えを解説します。

なぜ人は炎上に参加するのか?3つの危険な心理

特定の個人や企業への攻撃が瞬時に拡散するネット炎上。直接関係のない多くの人々が参加してしまう背景には、主に3つの心理が働いています。

心理①:「自分は正しい」と信じ込む『正義中毒』

「許せない!」という強い感情と、「自分は絶対に正しい」という思い込みが結びつき、他人を攻撃することに快感を覚えてしまう状態です。この心理が、炎上への参加の最も強力な動機となります。

心理②:無責任な攻撃を助長する『匿名性』

SNSや匿名掲示板では、現実世界の自分とは切り離された別人格のように振る舞えます。その結果、普段は抑制している攻撃性が解放され(オンライン脱抑制効果)、相手の気持ちを想像することなく、無責任で過激な発言をしやすくなります。

心理③:意見が過激化する『集団心理』

自分と同じ意見の人を見ると、「自分の考えは間違っていない」と確信し、安心します。ネット上では同じ意見の人が集まりやすく、その集団の中で意見を交わすうちに、どんどん考えが先鋭化・過激化していきます(集団極性化)。これが集団での暴走につながるのです。

「正義中毒」とは?攻撃が快感に変わる脳の仕組み

ネット炎上心理を理解する上で最も重要なキーワードが**『正義中毒』**です。これは脳科学者の中野信子氏が提唱した概念で、その仕組みは脳内の快楽物質「ドーパミン」と深く関係しています。

ルールを破った人や、自分が「悪」だと見なした相手を攻撃し、罰することで、脳の報酬系が刺激され、ドーパミンが放出されます。これにより、強い快感や満足感が得られるのです。

この快感は非常に強力で、一度経験すると脳がそれを記憶し、また同じ快感を得ようと、次に罰するべき「悪人」を探し始めるようになります。これが「中毒」と呼ばれる所以であり、人々が次から次へと炎上の火種に群がる原因の一つです。

ネット炎上発生のメカニズム【暴走までの4ステップ】

では、個人の正義感はどのようにして集団の暴走へと発展するのでしょうか。そのプロセスは、おおよそ4つのステップで進行します。

ステップ1:攻撃の「きっかけ」と正義感の発動

テレビ報道やSNSの投稿など、何らかの言動が「これは許せない」「間違っている」と認識されることから始まります。ここで個人の**『正義中毒』**に火がつきます。

ステップ2:匿名での初期攻撃と意見の可視化

**『匿名性』**という安全な盾を使い、一部のユーザーが批判的なコメントを投稿します。これがネット上に「見える化」されることで、炎上の土台が作られます。

ステップ3:同調者の集結と意見の先鋭化

可視化された意見に、同じように義憤を感じていた人々が「自分もそう思う!」と次々に同調します。同じ意見の仲間が集まることで安心感が生まれ、集団の中で意見はさらに過激になっていきます。

ステップ4:責任感の麻痺と集団の暴走

参加者が増えれば増えるほど、「自分一人くらい大丈夫だろう」という心理(責任の分散)が働きます。「自分たちは正義の集団だ」という一体感が生まれ、もはや個人の理性は働かず、集団全体が感情的に暴走する状態に陥ってしまうのです。

炎上に加担しないために。私たちが心がけるべき3つのこと

この危険な炎上心理のメカニズムを知ることは、自分自身が炎上に加担しないための最大の防御策になります。

① 自分の「正義」を客観視する

「これは絶対に許せない!」と強い怒りを感じた時こそ、一歩引いて冷静になることが重要です。「本当に自分は100%正しいのか?」「別の見方はないか?」と自問自答する癖をつけましょう。

② 感情的になっている時は距離を置く

怒りや興奮で心拍数が上がっている時に、SNSに何かを書き込むのは非常に危険です。感情的な投稿は、後で後悔する原因になります。まずはスマートフォンから離れ、深呼吸するなどして心を落ち着かせましょう。

③ 情報を鵜呑みにせず、一度立ち止まる

ネット上の情報は、切り取られた一部であったり、デマであったりすることも少なくありません。一つの情報源だけを信じ込まず、拡散する前に「この情報は本当に正確か?」と立ち止まって考える情報リテラシーが求められます。

まとめ:炎上のメカニズムを知り、賢いネットユーザーに

ネット炎上はなぜ起きるのか? それは『正義中毒』『匿名性』『集団心理』という3つの要素が絡み合い、個人の正義感を暴走させてしまうからです。

炎上は、標的となった個人や企業に深刻なダメージを与えるだけでなく、社会全体に表現の萎縮や分断をもたらします。この負の連鎖を断ち切るためには、私たち一人ひとりが炎上の心理メカニズムを理解し、責任ある情報発信を心がけることが不可欠です。感情に流されず、賢くインターネットと付き合っていきましょう。

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社会の闇に潜む心理や現象を紐解き、hikidashiで発信しています。SNS、ハラスメント、陰謀論、占いなど、現代社会が抱える複雑な問題に独自の視点で切り込み、読者の皆様と共に考える場を提供できれば幸いです。
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