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空室対策と求人広告は、実は同じだった件

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みんちゃん/"求人"と"WEB広告"と"不動産"と
目次
どうして、あの物件はすぐに決まるのか? スペックだけじゃ、人は動かない 入居率アップの裏側にあった、マーケティングの視点 物件も会社も、選ばれるために「伝える力」が必要だ おわりに:あなたの会社は、まだ魅力を隠している

「求人広告って、ほんと難しいよなぁ…」

そんな声を、経営者さんから何度聞いたことか。

広告を出しても人が来ない。来ても合わない。かと思えば、すぐ辞めちゃう。

まるで“採用のガチャ”みたいだ、と。

でも、その悩みを聞くたびに、僕は思うんです。

それ、空室対策とまったく同じじゃない?って。

そう、不動産管理の現場に20年近くいた僕からすると、

求人でつまずく会社の多くが、実は「空室が埋まらない物件」とそっくりなんです。

見せ方・魅せ方・選ばれ方。その本質は、ほとんど一緒。

今回は、そんな不思議な“シンクロ”の正体を、

リアルな現場エピソードを交えながら、ひも解いていきます。

ちょっと視点が変わるだけで、求人の打ち手がガラリと変わりますよ。

どうして、あの物件はすぐに決まるのか?

「立地が悪いのに、即決で決まった物件がある」

管理会社時代、こんな話は日常茶飯事でした。

2階建てのアパート、築25年、駅徒歩15分。

決して“人気物件”とは言えない条件なのに、1週間で入居が決まる。

逆に、築浅・駅チカ・オートロック付きの“いわゆる好条件物件”が、

なかなか決まらず苦戦することもある。

じゃあ、何が違うのか?

答えはシンプル。

「どう見せているか」と「誰に届けているか」の差です。

例えば、決まった物件は、

・写真が明るくて、生活のイメージが湧く

・キャッチコピーに“暮らしのワクワク”がある

・ターゲットを明確に絞っている(例:20代社会人女性)

一方で、決まらない物件は…

・写真が暗い、床だけ写ってる

・間取りと設備をただ並べただけ

・「誰向け」なのかが曖昧

この差、求人広告にそのまま当てはまります。

スペックだけじゃ、人は動かない

想像してみてください。

求人票に書いてあるのは、

・勤務地:東京都渋谷区

・業務内容:営業

・給与:月給25万円~

・勤務時間:9:00〜18:00

…これ、ワクワクしますか?

正直、「どこにでもありそう」って感じじゃないですか?

たとえば、これを物件広告で考えると──

・2LDK

・駅徒歩10分

・バストイレ別

・オートロック

・家賃8万円

どうですか?

たしかに条件は悪くない。でも、心が動かない。

採用も、まさにこれ。

“条件を並べるだけ”では、応募も来ないし、入っても続かないんです。

今の若い世代は「自分がどう過ごせるか」「そこで何を得られるか」を重視しています。

これは、物件選びでもまったく一緒。

「この部屋に住んだら、どんな気分で朝を迎えるかな?」

「友達を呼びたくなるかな?」

そんな想像を引き出せない物件は、どれだけ設備が良くても決まりません。

求人も同じ。

「この会社で働いたら、どんな人と関われるかな?」

「自分の強みが活かせそうかな?」

「なんか、ちょっと面白そうだな」

そんな感情が動かないと、応募ボタンには手が伸びない。

入居率アップの裏側にあった、マーケティングの視点

あるとき、僕は空室が半年以上続いていた物件の担当になりました。

大家さんは、「もう諦めようかな…」と疲れた顔。

物件は築古、日当たりも悪い、駅からも遠い。

でも、僕は「この物件、絶対イケる」と思いました。

やったことは、こうです。

・写真を全部撮り直し。「暮らし」を感じさせるカットを重視

・キャッチコピーを変更。「ひとり時間を大切にする、あなたへ」

・ペルソナを設計。静かに暮らしたい30代女性向けの打ち出しに特化

・初期費用を軽減。敷金ゼロ・仲介手数料ゼロで訴求力アップ

結果、なんと1週間で2件の申込が入りました。

これ、求人広告でもまったく同じです。

・写真の見せ方を変える

・キャッチコピーで感情を動かす

・ターゲットを明確にし、言葉を選ぶ

・“最初のハードル”を下げて、応募しやすくする

採用で悩む企業がやるべきことって、まさにこの流れなんです。

物件も会社も、選ばれるために「伝える力」が必要だ

「自分の会社、条件悪いから…」

「うちは給料も高くないし…」

そんなふうに、あきらめかけていませんか?

でも、物件だって、どんなに築古でも、選ばれてるんです。

ポイントは、「どこに魅力があるか」をちゃんと掘り出し、

その魅力を“選びたい人”に届くように伝えること。

たとえば…

・スタッフ同士の人間関係がとても良い

・代表の人柄が魅力的

・小さな組織だからこその裁量がある

・成長できるフェーズにある企業

こういった“スペックに出ない魅力”を、ちゃんと言葉にしてあげる。

そして、ビジュアル・キャッチ・ストーリーで伝える。

これが、空室を埋めてきた僕たちが当たり前にやってきた「空室対策の型」です。

そして今、それはまさに「採用活動」にこそ必要な考え方だと実感しています。

おわりに:あなたの会社は、まだ魅力を隠している

最後に、ちょっと質問です。

あなたの会社は、「魅力が伝わる求人」になっていますか?

ただ条件を並べるだけの“スペック表”になっていませんか?

空室対策と求人広告。

一見、関係なさそうに見えて、実は驚くほど重なる世界。

僕は不動産の現場で、たくさんの「空室が埋まる瞬間」を見てきました。

そのノウハウを、人が集まらない企業に届けること。

それが今、僕が副業でやっている「求人マーケティングコンサルタント」としての使命でもあります。

どんな物件にも、その部屋にしかない魅力があるように。

どんな会社にも、その会社にしかない輝きがある。

それを掘り出し、磨き、届けていきましょう。

求人に悩んだときは、空室対策を思い出してください。

あなたの“応募ゼロ問題”、きっと突破口はそこにあります。

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