セールスライティングはラブレターだと思えたら、世界が変わった
「セールスライターって、要するに商品をうまく売るコピーを書く人でしょ?」
うん、たしかにそう。でも、ぼくはちょっと違うと思ってる。
これは、テンプレートをなぞっていた僕が、ある日“ラブレター”のように書いた文章で世界が変わった話。
「言葉で人を動かす」って、実はすごく人間くさいことだったんだと気づかされた、ちょっと恥ずかしくて、でもめちゃくちゃ大切な気づきの記録。
売れなかったコピーに足りなかったもの
数年前、セールスライティングに出会ったとき、
「売れる構成」「鉄板フレーズ」「成約率が2倍になる見出し」なんて情報にどハマりしてた。
「3つの秘密」とか、「今すぐ行動しないと損します」みたいなやつね。
王道なんだろうけど、なんか自分の中でしっくりこない感じがずっとあった。
言葉は整ってる。構成も間違ってない。
でも…まったく売れない。反応ゼロ。クリックもされない。
「なんでだ?ちゃんと型通りに書いてるのに…」
悩んで、焦って、ますます「正しいセールスコピー」にしがみつこうとした。
でも、やればやるほど、なんか違う。
“届けたい人”の顔が浮かばないまま、型に言葉を当てはめる作業になってた。
一通の“ラブレター”が反応を変えた
そんなとき、ある講座で「まずは、たった一人を想って書いてみて」と言われた。
お客様でもいいし、過去の自分でもいい。とにかく顔を思い浮かべて書けと。
その瞬間、ハッとした。
「あ、オレ、誰にも向けて書いてなかったな…」
テンプレを誰かに届けようとしてたんじゃなくて、ただ“正解を当てよう”としてたんだって。
試しに、そのとき浮かんだ友人を思い浮かべながら、文章を書いてみた。
営業が苦手で、副業でつまずいて、自信をなくしかけていた彼の顔。
「お前になら、こう言えば伝わるかも」って気持ちで書いてみた。
結果、反応が返ってきた。
初めて「その文章、めっちゃ刺さりました」って言われた。
びっくりした。何が違ったのか。
コピーの構成?ワード選び?CTAの位置?いや、そうじゃない。
「相手のことを思って書いた」
たったそれだけだった。
言葉って、想いの乗り物だったんだ
このとき、ぼくの中でセールスライティングの定義がガラッと変わった。
「セールスライティング=売るためのテクニック」
じゃなくて、
「セールスライティング=相手に届けるためのラブレター」
もちろん、型は大事。テクニックも必要。
でも、それだけじゃ届かない。
たとえば、好きな人に告白するとき、テンプレ文なんて使わないよね?
「この言い方ならOKしてくれる確率が高い」とか考えない(笑)
「今の自分の想いを、どうすれば伝えられるだろう」って、心から絞り出すじゃない?
その“心のにじみ”が、セールスライティングにも必要なんだって気づいた。
言葉は、ただの文字の並びじゃない。
相手の心に触れる「想いの乗り物」だったんだよ。
本当に伝えたいなら、誰か一人を想えばいい
それ以来、ぼくは文章を書く前に必ず「この言葉は誰に届けたいのか?」を自分に問いかける。
それが決まったら、型なんて気にせず、まずは心から書く。
あとで整えればいい。文章は編集できるけど、想いは後から足せない。
もし今、あなたが「売れる文章」を書こうとして苦しんでいるなら。
「このフレーズが正解なのか」と悩んでいるなら。
いったん、その手を止めて、ひとりの顔を思い浮かべてみてほしい。
その人に、今の自分の言葉で、どう伝えたい?
どんなふうに勇気づけたい?何をわかってほしい?
たったひとりのために書いたラブレターは、
きっと、たくさんの人の心にも届いていく。
セールスライティングって、そういうものだと思う。
売るためじゃなく、届けるために書くんだってこと。
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