里親審査を「安心」させる、理想的な室内の見せ方と片付けのコツ
里親審査の最終段階として、避けて通れないのが「家庭訪問(室内確認)」。
「どれくらい掃除をすればいいの?」「散らかっていると落とされる?」と、まるで抜き打ちテストを受けるような緊張感を感じている方も多いですよね。
しかし、以前の記事でもお話しした通り、里親審査の本質は「リスク管理」です。募集主が見ているのは、あなたの家の「美しさ」ではなく、その環境が動物にとって「安全か、衛生的か、継続可能か」という点に集約されます。
今回は、募集主を安心させ、スムーズに譲渡へと進むための、理にかなった室内の見せ方と片付けのポイントを解説します。
審査員がチェックしている「3つの視点」
家庭訪問に来る保護団体のボランティアさんは、プロの目線であなたの家をチェックします。彼らが玄関を一歩入った瞬間から、何を確認しているのか。その「視点」を理解することが、合格への近道です。
モデルルームのような完璧な部屋にする必要はありません。大切なのは、「この家なら、不測の事故が起こる確率が極めて低い」と視覚的に納得させることです。
1. 「脱走リスク」がゼロに近いか
最も重要視されるポイントです。
- 玄関の二重扉(ゲート): すでに設置されているか、あるいは「ここにこれを設置します」という具体的な計画(製品名など)を提示できるか。
- 窓の網戸対策: 猫の場合、網戸を自分で開けてしまう子が多いため、ロックやワイヤーネットでの補強があるか。
2. 「誤飲・事故」のリスクが排除されているか
動物の目線に立って、以下のものが放置されていないか確認します。
- 配線コード: 噛んで感電しないよう、保護カバーがついているか。
- 小物類: クリップ、輪ゴム、タバコ、人間用の薬などが床やテーブルに置かれていないか。
- 観葉植物: ペットにとって毒性のある植物が置かれていないか。
3. 「衛生的」に管理されているか
「潔癖」である必要はありませんが、「飼育の継続性」が疑われる汚れはNGです。
- 水回りの清潔さ: 排水口の生ゴミやカビなどが放置されていないか。
- ゴミ箱の仕様: 動物が漁れないよう、蓋付きのものを使用しているか。
募集主を安心させる片付けのコツ
「床から30cm」を徹底的に磨く
私たちは立った状態で部屋を見ますが、小型犬や猫は「床から30cm」の世界で生きています。
一度、床に這いつくばって部屋を見渡してみてください。
- 家具の隙間にホコリが溜まっていないか?
- 棚の下に、飲み忘れた薬が落ちていないか?
- コンセントの隙間に埃が溜まって、トラッキング火災のリスクはないか? この「低層エリア」の清潔感こそが、動物への愛情と配慮の証として評価されます。
「生活感」はあってもいい、「管理感」を見せる
クローゼットの中まで見せる必要はありませんが、あえて「管理しています」という姿勢を見せると信頼度が上がります。
- 用品スペースの確保: 「ここをペットのトイレ置き場にします」「ここがフードのストック場所です」と、具体的かつ整理されたスペースを見せる。
- 掃除用具の常備: コロコロや除菌スプレーなど、動物が汚した時にすぐ対応できる準備ができているか。
募集主が「この人なら!」と思うポイント
「準備を完璧にする」ことよりも、「指摘を素直に受け入れる」こと
どんなに準備しても、プロから見れば「ここはもう少しこうした方がいい」というアドバイスが必ず出ます。その際、「あ、本当ですね!すぐに対策します!」と柔軟に対応できる方は、非常に高く評価されます。募集主は、あなたの家だけでなく「あなた自身の誠実さ」を見ています。
【今日のまとめ】
- 審査で見られるのは「美しさ」ではなく「安全性」。
- 玄関の脱走対策、リビングの誤飲対策、キッチンの衛生対策を重点的に。
- 床から30cmの視線でリスクを点検する。
家庭訪問は、あなたを落とすための試験ではなく、「安心して命を託せるか」を確認する対話の場です。自信を持って、新しい家族を迎え入れる準備を進めていきましょう!
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