user uploaded photo

“採用は集客だ”と気づいた中小企業だけが、人材難を脱している理由

2
削除
みんちゃん【求人マーケッター】
目次
応募が来ないのは「仕事の中身」が悪いからじゃない 「求人票=商品紹介ページ」という視点 実際に変わった会社の話 採用の正体は「マーケティング×恋愛」? 「人が来ない」と嘆く前に

「うちも人手不足でさ…求人出してるんだけど、全然来ないんだよね」

ここ数年、中小企業の社長さんと話していて、10人中8人くらいがこう言います。

業種も場所もバラバラ。それでも同じことを言う。

でもね、ちょっと待ってください。

本当に「人がいない」んでしょうか?

それとも「来ない」のではなく、「選ばれてない」だけなんじゃないでしょうか?

そう、実は――

採用って、商品を売るのとまったく同じ構造なんです。

モノを売るとき、「良い商品だから黙ってても売れる」なんて考えないですよね。

売り方が9割。パッケージも大事。広告の打ち方、言葉の選び方、お客さんのペルソナ…。

どれも考えて設計しますよね?

求人も、まったく一緒。

これに気づいてる会社は、面白いほど人が集まってます。

今日は、その秘密をこっそり解説します。

応募が来ないのは「仕事の中身」が悪いからじゃない

よくある話です。

「仕事内容はちゃんとしてるし、ウチは社員思いの会社なのに、全然応募がない」

でも、これって“中身がいいのに売れない商品”とまったく同じ状況なんです。

例えば、あなたがスーパーでジュースを買うとしましょう。

見た目がダサくて、何が入ってるのかもよくわからないパッケージ。

でも店員が「これ、めっちゃ美味しいんです!」って言う。

……買いますか?

たぶん、買わないですよね。

それより、パッケージがキレイで、「果汁100%」「疲れた体に染み渡る!」みたいなことが書いてある方に手が伸びるはずです。

求人も、完全にこれと同じです。

内容がどうこう以前に、「見た目」や「伝え方」で、そもそもスルーされてる。

つまり、応募者の目に止まってない=選択肢にすら入っていないってこと。

「求人票=商品紹介ページ」という視点

ここで視点を変えましょう。

あなたの出している求人票、それはまさに「商品紹介ページ」です。

会社という“商品”を、求職者という“お客さん”に売るためのページ。

にも関わらず、多くの中小企業の求人票はこうです:

  • 書いてるのは「仕事内容」だけ
  • なんとなくで書いた募集要項
  • 「やる気がある人歓迎」みたいなふんわり表現
  • 給与や休日などの条件だけ羅列

……それ、お客さん(=求職者)に刺さりますか?

仮に、それが優良企業だったとしても、これじゃ伝わらないんですよ。

もっと具体的に言いましょう。

求人票に必要なのは、「モノを売るときに使う3つの力」です。

  • 誰に届けるか(ターゲティング)
  • どう見せるか(ブランディング・デザイン)
  • どう言うか(コピーライティング)

これ、全部マーケティングの基礎です。

でも、求人の世界ではほとんどの中小企業が使っていません。

だからこそ、今やれば一気に差がつきます。

実際に変わった会社の話

ある製造業の社長さんの話です。

従業員30名ほどの町工場で、ここ数年まったく応募が来ない。

ハローワークにも出してるし、Indeedにも掲載してたけど、電話もメールもゼロ。

で、相談を受けました。

まずやったのは、求人票の“商品化”です。

  • 「誰に来てほしいか」を徹底的に明文化(例:20代で、地元で手に職をつけたい人)
  • その人が“何に魅力を感じるか”を深堀り(例:安定感、手に職、家族との時間)
  • そしてその魅力を見出しに反映(例:「未経験OK/土日休み/家族との時間を大切にできる現場仕事」)

文章のトーンもフレンドリーにしました。

「私たちは、社員の“働きやすさ”と“家族との時間”を両立できる職場を目指しています」

って感じで。

すると、1ヶ月で4件の応募が来ました。

しかも、「なんか他より楽しそうだった」って理由で来た人がいたというから驚きです。

採用の正体は「マーケティング×恋愛」?

ここまで読んで、ちょっとした違和感を感じてるかもしれません。

「うちの求人を商品だなんて…」

「そんな売り込みみたいなことしたくない」

「本当に来る人って、もっと志があるんじゃないの?」

わかります。

でもね、考えてみてください。

あなたが誰かと付き合うとき、その人の「人柄」だけを見て決めましたか?

たぶん、最初は外見とか雰囲気とか、話し方とか、ちょっとした魅力に惹かれたはずです。

中身が大事なのは当然。でも、中身が伝わらなければ意味がない。

恋愛も採用も同じです。

「人が来ない」と嘆く前に

最後にシンプルな問いを投げかけます。

あなたの求人は、「誰」に向けて、どんな魅力を「どう伝えて」いますか?

これが答えられないうちは、「採用は集客だ」という本質には届きません。

逆に言えば、ここが見えてくれば、採用は劇的に変わります。

人手不足の時代に、何も工夫せず「来ない」と嘆くのは、

魚がいない池で釣りをしてるようなものです。

餌を変える? 竿を変える? それとも池を変える?

戦略はいろいろありますが、まずやるべきは「そもそも売れてる求人は何が違うのか」を知ることです。

あなたの会社も、“採用マーケティング”を始めてみませんか?

社員が来ないのは、あなたの会社が悪いからじゃない。

伝え方が、少しだけ足りてないだけかもしれませんよ。

2
削除
出戻り採用の落とし穴。“歓迎ムード”を装った職場の本音
他社と戦わずに人を採る方法―“ストーリーで惹きつける”採用戦略
みんちゃん【求人マーケッター】
\成長する会社にはワケがあった!?/♠ 脳化学&行動経済学の観点から解説♦ 次々に優秀な人材が集まるコツがわかる♣ 500人以上にお伝えしてきた実績♥ 仮説→検証→改善のサイクルを回しつつ一緒に伴走
このユーザーの人気記事
コメント

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを投稿するには、ログインする必要があります。

ページトップへ