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統合失調症の人たちにとっての週末問題

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とわの恵
目次
平日と週末の格差 週末の食事を確保できる人、できない人 支援制度の現実的な限界 経済的な厳しさが追い打ちをかける 最後に

統合失調症の方々にとって、週末は、
「食事の確保」が大きな課題になることがあります。

これは決して特殊なケースではなく、
日常の一部として存在する現実問題です。

平日と週末の格差

平日はデイケアに通えば昼食が提供されますし、
病院の売店でパンやカップ麺を買えば夕食や翌日の朝食にもなります。
でも、デイケアが休みになる週末は、
病院に来れないため、それが難しくなるんです。

買い置き


週末の食事を確保できる人、できない人

週末でも食事を確保できる方もいます。
例えば――

  • 前日に病院の売店でカップ麺やパンを買っておける人
  • 近所のスーパーまで買い物に行ける人
  • 宅配のお弁当を頼んでいる人
  • 知人宅に食事に行ける人
自転車で知人宅や買い物へ

こうした方々は、なんとか週末の食事を確保できます。
でも、それができない人もいるんです。

買い物に行く体力や気力がない、道や店の場所を知らない。
宅配を頼むお金がない、そもそも普段の生活費が足りない。
頼れる知人がいない、いても、
食事の料金をとられるから毎回は頼めない。

今週分なしだ・・・


支援制度の現実的な限界

ヘルパーを頼めばいいと思うかもしれませんが、
誰もが利用できるわけではありませんし、
他人を自宅に入れることに強い抵抗を持つ方も多くいます。
私もイヤです。

また、食事を作ってもらっても、
他人の料理が口に合わない場合もあり、
そこで問題が生じるのも事実あります。

贅沢かも知れないけど…味が合わない…💧マズいって言えない💧


経済的な厳しさが追い打ちをかける

結局、自販機で飲み物を買ったり、
水を飲んでしのぐのが手段。
あとは、空腹のまま週末をやり過ごすしかありません…。

週末は水道水飲んで我慢💧

しかも今は物価も高騰。
年金や生活保護の患者さん達は、本当に厳しい生活です。

病院の売店の話をしましたが・・・安くないんです!
定価販売なので、職員もそこが納得いかないところ。
病院で経営している売店では無く、業者さんが入っているので、
上の管理者が決めており、何度言っても変わらない現状です。

100円ショップが入ればいいのにと、いつも思っています。
患者さんのほとんどは生活保護なのに、
こんなに高くて不親切(・・・ぼったくりです・・・)。

あのちっちゃいカップ麺が180円!?


職員も売店を利用しますが割引もないので、
そのまま定価で買ってますよ。まあ~高い高い。
なるべく買わないようにしてます💧

最後に

週末の食事確保が困難な方々がいるという現実を、
少しでも多くの方に知っていただけたらと思います。

私たち医療従事者にできることは限られていますが、
まずはこの問題があることを社会に伝えていくことから
始めていきたいと思います。

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とわの恵
精神科Ns歴25年以上。統合失調症を応援!子育て4人。4人とも思春期の反抗の無し。「I love youの子育て」実践。Kindle電子書籍を出版。ベストセラー獲得あり。
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