しまいこんだ夢のかけらが、副業のスタートだった
「本当は、あのときやりたかったことがあったんだよな」
そんなふうに、ふと思い出す瞬間ってありませんか?
学生時代、社会人になりたての頃、それとももっと前。
誰にも言ってないけど、密かに憧れていたこと。
いつの間にか、忙しさとか現実とか、「でも、どうせ…」って気持ちの中で、そっと引き出しにしまってしまった、あの夢。
僕にとっての副業は、その“しまいこんだ夢のかけら”を拾い上げるところから始まりました。
今回は、そんな話です。
もしかしたら、あなたの中にもまだ、その“かけら”があるかもしれません。
「やりたいこと?」そんなの、考える余裕もなかった
副業っていう言葉が世の中に広まったとき、正直なところ、ピンときませんでした。
だって、毎日仕事で疲れてるし、家に帰れば家事もあるし、
何より「今の仕事だって必死でこなしてるのに、さらに何か始めるってどういうこと?」って思ってた。
世の中では、「月5万円稼げる!」「スキルゼロでもOK!」なんて言葉が飛び交ってたけど、
それ以前に、そもそも“自分が何をやりたいのか”すらよくわかってなかった。
でも、ある日ふと、SNSで見かけた投稿に心がザワッとしたんです。
「小学生のとき、漫画家になりたかったって、覚えてる?」
何気ないその一言に、なぜか胸がギュッとなって。
そういえば、自分にもそんな時期があったなって。
あの頃は、毎日ノートに物語を書いてた。誰かに見せたくてじゃなくて、ただ楽しくて。
そのとき初めて、「あ、自分、なんかずっと忘れてたな」って気づいたんですよね。
想いが先にあって、スキルや稼ぎはあとからついてきた
副業を始めたきっかけを聞かれると、たいていの人は「収入を増やしたかったから」と答えます。
もちろん、それも大事。僕だって、最初は収入面への不安がゼロだったわけじゃない。
でも、本当に動き出す原動力になったのは、「もう一度、自分の好きだったことをやってみたい」っていう気持ちでした。
昔書いてた物語の感覚を思い出して、今度はブログにして発信してみようと思った。
最初は誰にも読まれなかったし、書くのも時間がかかったけど、それでも楽しかった。
「なんか、これをやってるときの自分、いい顔してるな」って感じられたんです。
面白いのは、そこから少しずつ読者がついて、相談が届くようになったこと。
「自分も書きたいけど、どう始めたらいいかわかりません」とか、
「昔やりたかったことを、今の自分で再チャレンジする方法ってありますか?」とか。
まさか、自分の“思い出話”みたいな発信が、人の役に立つなんて思ってなかった。
このとき気づいたんです。
「副業って、スキルより“想い”の方が先でいいんだ」って。
その想いに共感してくれる人がいて、少しずつ形になって、
その後に“稼ぎ”とか“広がり”ってついてくるものなんだなって。
忘れていた感情が、自分を動かすエンジンになる
副業って、特別な何かじゃない。
資格が必要なわけでもないし、すごい経験がなくてもできる。
むしろ、今までの人生の中で経験してきたこと、
心が動いた瞬間や、誰にも言ってなかった想いこそが、
あなたにしか出せない“素材”になる。
昔、体育館の裏で泣いたこと。
人間関係に傷ついて、誰にも相談できなかったこと。
誰かに言われた一言がずっと心に残ってること。
それ全部が、あなたの中にしかない物語なんです。
それを、副業という形で誰かに伝えていく。
文章でもいいし、動画でもいいし、話すことでもいい。
やり方はなんだっていい。
大事なのは、「その想いにもう一度ふれてみること」。
だって、そういう感情って、自分でも思ってる以上に“強いエネルギー”を持ってるから。
何かをしなきゃ、じゃなくて。
何かが動き出しそうなときって、だいたい感情が先に震えてる。
「自分を取り戻す」副業のかたちもあっていい
副業って、どうしても「稼ぐ」っていう方向に話が行きがち。
もちろん、収入が増えたらうれしい。
でもそれ以上に、「自分が自分でいられる時間」が持てたことの方が、僕にとっては大きかった。
本業ではできない表現、本業では出せない自分。
その「隠してた部分」に、少しずつ光が当たっていくような感覚があった。
そして気づいたら、「仕事=我慢」だった価値観が、変わっていったんです。
ああ、自分の“好き”って、こんなにパワーがあるんだなって。
「昔やりたかったこと? うん、あるよ」
そうやって笑いながら言える今の自分が、ちょっと誇らしい。
あなたにも、ありませんか?
思い出すとちょっと胸がきゅっとするような、昔の夢。
「でも今さら…」と、封印していた想い。
それ、実は今だからこそ、カタチにできるかもしれません。
副業って、未来を変えるものでもあるけど、
過去と、もう一度向き合えるものでもあるんです。
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