一家の大黒柱になりたいなら、“奥さんを笑顔にする副業”から始めよう
「副業って、なんのためにやってるんだっけ?」
そんな問いが、自分の中にポンと落ちてきたのは、ある晩のことだった。
仕事から帰ってきて、妻と娘がリビングにいる。
娘は笑ってる。妻は笑ってない。
そのとき、自分が握っていたスマホの画面には「副業で月収30万円を目指すロードマップ!」なんて広告が表示されていた。
ああ、これ、ちょっとズレてるな。
そう思ったのが、すべての始まりだった。
稼ぐよりも先に、見失ってはいけないものがある
「副業=稼ぐこと」
これは間違いじゃない。むしろ、稼ぐのは大事。
生活にゆとりができるし、自信にもなるし、選択肢も広がる。
でもね、それって“目的”じゃなくて“手段”なんだよね。
例えばこういうケース。
本業+副業で忙しくなって、夜もパソコン開いて作業してる。
土日もオンライン講座、SNS発信、リサーチ、Zoom面談。
で、ふとリビングを見たら、奥さんが無言で洗濯物を畳んでる。
こっちは「家族のために頑張ってる」と思ってる。
でも、向こうからしたら「家族を置き去りにしてるように見える」んだよね。
これって、切ないすれ違いだと思わない?
誰かのために始めたことが、
その誰かを笑顔にしなくなってたら、
それって本末転倒なんじゃないか。
「お金」よりも先に「安心感」を届けよう
副業を始めると、学びたいことが増えるし、試したいこともたくさん出てくる。
いろんな人の発信も参考になるし、スキルアップにも投資したくなる。
でも、ここでひとつ見落としがちなことがある。
それは、「家族はあなたの頭の中が見えてない」ってこと。
あなたが「未来のために動いてる」と思っていても、
いま目の前にいる奥さんからしたら、
「なんか最近、目が合わなくなったな」と感じているかもしれない。
仕事・副業・勉強・発信。
あなたの“リソース”が全部そっちに向いていたら、
家庭が「取り残された場所」になるのは、当然なんだよね。
だからこそ、稼ぐよりも先に届けたいのは「安心感」。
・話しかけたらちゃんと返してくれる
・いつもの日常を大切にしてくれている
・自分の存在が優先されてると感じられる
こうした“ささやかなやり取り”の積み重ねが、信頼残高になる。
ちなみにこの「信頼残高」、副業の成長スピードにも直結してくるから、バカにできない。
家の空気が変わった瞬間の話
ここで、ちょっと自分の体験をシェアさせてもらいたい。
あるとき、僕は「家族を養う力をもっとつけたい」と思って、
副業に力を入れ始めた。学びにもお金を使ったし、夜は毎日遅くまで作業してた。
最初は何も言わなかった妻が、ある日、
「最近、なんかあなたが遠く感じる」とぽつり。
その一言が胸に刺さった。
自分は家族のために動いてるつもりだったけど、
一番大事な人の“気持ち”を見てなかったんだなって。
その日から意識を変えた。
・作業前に「今夜ちょっと時間もらっていい?」と伝える
・週に1回は“完全オフ日”を作って、外食や会話の時間を意識的に取る
・進捗をシェアして、「こういうこと考えてるんだよね」と共有する
すると、不思議なことが起きた。
妻が、「今日どうだった?」「うまくいってる?」と聞いてくれるようになった。
「あなたらしくていいと思うよ」と言ってくれることも増えた。
その瞬間、副業が「孤独な戦い」から「応援される冒険」に変わったんだ。
副業は“共創”になったとき、人生が変わりはじめる
副業って、本来は“ひとりで始めるもの”だと思ってた。
確かに手を動かすのは自分だけだし、責任も自分にある。
でも、家族を持つ人間にとって、副業は“共創”だと思う。
たとえば、応援されると本当に力が出る。
孤独にやっていた頃と比べて、圧倒的にパフォーマンスが上がる。
・何かに悩んだときに相談できる
・うまくいったときに喜びを分かち合える
・モチベーションが落ちたときに、そっと背中を押してくれる
これって、お金じゃ買えない価値だと思うんだよね。
さらに言えば、家族の中で「お父さんがチャレンジしている」という空気感は、
子どもにとっても大きな影響を与える。
「失敗してもまた立ち上がればいい」
「自分の可能性を信じて動いていい」
そんな背中を見せられる親って、めちゃくちゃかっこいいと思わない?
「大黒柱になる」って、こういうことじゃない?
一家の大黒柱って、何も“稼ぐ金額”で決まるわけじゃない。
もちろん収入は大事。そこに逃げるつもりはない。
でも、それ以上に“家族にとっての精神的支柱”であるかどうか。
・この人がいれば大丈夫と思える
・安心できる空間をつくってくれる
・言葉じゃなく、行動で信頼を築いてくれる
そういう存在になっていくことが、「大黒柱になる」ってことなんじゃないかと思う。
そして、その入り口として一番おすすめしたいのが、
“奥さんを笑顔にする副業”という視点なんだ。
副業は、誰かを犠牲にしてやるものじゃない。
一緒に笑い合える未来のために、今日の一歩を積み重ねていくもの。
だからこそ、いま立ち止まって、ちょっとだけ考えてみてほしい。
「今の自分の副業、誰が喜んでる?」って。
そして、
「これからの自分の副業、誰と喜びたい?」って。
そこから、あなたの“本当の大黒柱ストーリー”が始まるかもしれない。
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