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笑顔の裏に隠された、私の居心地の悪さ

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あやか
目次
「可愛いげがないからね」~親戚の前での、苦い紹介~ 「私が言った通りにしてたらね」~友人の前での、小さなマウント~ どこにも逃げ場がない私

K子さんの「善意」という名のプレッシャーは、家の中だけにとどまりません。親戚が集まる席や、K子さんの友人も交えた場など、他人の前でも、彼女は無意識のうちに私を遠回しに貶めるような言動をしてしまうことがあります。そのたびに、私は笑顔の裏で、なんとも言えない居心地の悪さを感じているんです。

「可愛いげがないからね」~親戚の前での、苦い紹介~

先日、親戚が集まる少し大きめの食事会がありました。普段あまり会わない遠方の親戚もいて、私はなるべく笑顔で、失礼のないように振る舞おうと心がけていました。夫が私を「妻のあやかです」と紹介してくれると、K子さんはニコニコしながら、親戚にこう言ったんです。

「この子はね、本当に真面目でねぇ、しっかりしてるのよ。だから、ちょっと可愛いげがないところもあるんだけどね、そこは私が色々教えてあげてるから、これからもっと良くなるわよ」

その瞬間、私の頭の中は真っ白になりました。親戚たちは「あらあら」と笑顔で頷いていますが、私にはその言葉が、まるでK子さんなりの「謙遜」に見せかけた、遠回しのダメ出しにしか聞こえませんでした。「可愛いげがない」って、一体どういう意味? そんなことを、初対面に近い親戚の前で言われるなんて。笑って誤魔化すしかできない自分が、情けなくて。K子さんは、私が完璧じゃない部分をアッピールすることで、自分の「指導」の必要性や、私の成長を促す「良い姑」を演出しているようにも感じられました。

「私が言った通りにしてたらね」~友人の前での、小さなマウント~

別の日には、K子さんの友人数名と、私たち夫婦で食事をする機会がありました。和やかな雰囲気の中、私が最近始めた趣味の話をしていた時のことです。「先日、〇〇に挑戦してみたんです」と話したら、K子さんがすぐに口を挟みました。

「あら、あれは結局、私が前に言った通りにしなかったから、最初は失敗しちゃったのよね? でも、その後私がこうしなさいってアドバイスしてあげたら、ようやく上手くいったみたいで」

K子さんの友人は「へぇ、そうなんですか」と私に笑顔を向けましたが、私は恥ずかしさで顔から火が出そうでした。たしかにK子さんからアドバイスをもらったことはあったけれど、それが全てで成功したわけではありません。それなのに、まるで私が K子さんの言う通りにしないと何もできない人間であるかのように、しかも、私の失敗談を披露するかのように話されて。K子さんは、私の話を横取りし、自分のアドバイスが「正しい」と証明することで、友人の前で優位に立ちたかったのでしょう。私の趣味の話が、K子さんのマウントのための道具にされたようで、本当に悔しかった。

どこにも逃げ場がない私

他人の前だからこそ、私は K子さんの言葉に反論することも、不快感を示すこともできません。笑顔を貼り付けて、ただその場をやり過ごすしかない。その「居心地の悪さ」は、家の中で感じるモヤモヤとはまた違う、孤独な痛みです。K子さんは、きっと自分が私を貶めているなんて微塵も思っていないでしょう。むしろ、親切心から、あるいは娘のように思っているからこそ、本音を言っているつもりなのかもしれません。

夫は、こういう状況では大概気づいていません。後で話しても「そんなこと言ってた? 大丈夫だよ、誰も気にしてないって」と、また例の言葉。私のSOSは、公共の場でも、夫にも届かない。

この、笑顔の裏に隠された居心地の悪さ。私の心には、また一つ、K子さんとの間の見えない壁が積み重なっていくのでした。

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悪気のない言葉が、一番痛い
逃げ腰の夫と、私の届かないSOS
あやか
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