副業でも成果を出す“質問力”|SPIN話法で信頼が勝手に積み上がる!
「なんで売れないんだろう…」
商品もサービスも、自分なりに頑張って作った。
SNSも発信してるし、Zoomで個別相談にも対応してる。
それなのに、なかなか売上につながらない。
そんな悩みを抱えている副業プレイヤー、多いんじゃないかな。
実は、これ、副業あるあるです。
「商品力」とか「見せ方」ももちろん大事だけど、見落とされがちなのが、“質問力”。
今回は、営業未経験でも自然に「欲しい!」と思ってもらえる、
聞く力=SPIN話法の話をしていこうと思います。
これを知ると、無理に売らなくても、相手が勝手に前のめりになってくれる。
そんな未来が見えてくるはずです。
いきなり売ってない?
たとえば、こんなことってない?
Zoomで個別相談をしている中で、
「この講座は〜が学べて、〜ヶ月のサポートがついて、今なら〇〇円で〜!」
と、つい一生懸命に説明してしまう。
悪くない。むしろ、熱意があるってことだから素敵なんだけど…
それって、お客さんの気持ちを置き去りにしてない?
相手は、何に困っていて、どんな未来を望んでいて、
なぜ今、あなたと話しているのか。
その「心の動き」を知らないまま、一方的に話しても、
相手はただ“情報の波”にさらされて、よくわからないまま「検討します」で終わっちゃう。
これって、営業の世界でよくある“早すぎるプレゼン”なんですよね。
売れる人ほど「質問がうまい」
実は、売れる人って「話がうまい人」じゃないんです。
もちろん、言葉選びとか、伝え方が上手な人もいるけれど、
本当に強いのは、「質問で相手の本音を引き出せる人」。
その代表格が、SPIN話法。
これは、世界中の営業現場で長年使われてきた“売るための質問フレーム”です。
でも、これが副業にもバチッとはまる。
特に、コーチ・コンサル・カウンセラー・講師系のサービス提供者にとっては、
むしろ使わないのがもったいないくらい。
SPINは、頭文字をとった4つのステップになっています。
- S:Situation(状況質問)
- P:Problem(問題質問)
- I:Implication(示唆質問)
- N:Need-payoff(解決質問)
この流れで、相手の「欲しい」を引き出していくのがSPINなんです。
ちょっとだけ、SPINの世界をのぞいてみよう
じゃあ、実際にどんな風に使うのか。
たとえば、あなたが副業で「時間管理講座」を販売しているとします。
Zoomで体験セッションをする中で、こう始めるのがSituation。
「普段、仕事と副業、どんなふうに両立されていますか?」
「1日の中で、一番時間を使っているのはどこですか?」
まずは相手の“今”を知るための質問。
ここで背景やライフスタイルを把握します。
続いてProblem。
「時間が足りないって感じる瞬間って、どんなときですか?」
「やりたいと思ってること、後回しになっちゃってるものってあります?」
ここで、相手の“困りごと”が浮かび上がってきます。
ポイントは、無理に誘導しないこと。
あくまで、相手の口から出てきた「問題」を受け止める。
そしてImplication。
「そのまま忙しいままだと、どんな影響が出そうですか?」
「このまま半年後も同じ感じだったら、どんな気持ちになってそうですか?」
ここでグッと刺さるんですよね。
“あ、ヤバいかも…”っていう感情が芽生え始める。
この質問によって、問題が“自分事”としてリアルに見えてくるんです。
最後にNeed-payoff。
「じゃあ、1日1時間でも自分の時間が持てたら、何をしたいですか?」
「この講座で、時間を取り戻せるとしたら、どんな未来が待っていそうですか?」
この時点で、相手の脳内では「解決イメージ」が膨らんでいる。
ここで初めて、「じゃあ、うちの講座ってね…」と紹介していく。
これが“売り込まずに売れる”という状態です。
なぜSPINは副業初心者にこそ向いてるのか
理由はシンプル。
副業で最初にぶつかる壁って「売るのが怖い」なんです。
断られたらどうしよう、ウザいと思われたら嫌だ…って、心がブレーキをかける。
でも、SPINは「話す」じゃなくて「聞く」だから。
つまり、“自分が主役じゃない”売り方ができる。
相手の話をちゃんと聞いて、
その上で「あなたに合った提案をしたい」というスタンスが自然に取れるから、
無理がないし、むしろ「この人、ちゃんと話を聞いてくれるな」と信頼される。
話し上手じゃなくても、聞き上手なら大丈夫。
これは副業をやるすべての人にとって、めちゃくちゃ心強い武器になる。
信頼は「勝手に積み上がる」もの
面白いのは、SPINを使って話していると、
相手が自然と「この人、信頼できそう」って感じてくれること。
なぜか?
それは、“自分の話をちゃんと聞いてもらった”という安心感があるから。
人って、話を聞いてくれた人に心を開くんですよね。
そして「この人なら何かしてくれそう」って思えるようになる。
それって、ものすごく強い“営業資産”なんです。
信頼って、説明じゃなくて、会話の中で生まれる。
SPINはその信頼を、自然に積み上げてくれる話し方なんです。
まずはひとつだけ、質問を変えてみる
いきなり全部のSPINを完璧に使う必要はありません。
むしろ、最初は「普段の会話の中に、1個だけSPINの質問を入れてみよう」くらいの気持ちでOK。
たとえば今日から、
「このまま何も変わらなかったら、半年後どうなってると思いますか?」
とか、
「それが解決できたら、どんな未来になりますか?」
みたいな、ImplicationやNeed-payoffの質問を一つだけ使ってみる。
それだけでも、相手との関係性は変わってくるし、
何より、自分の中で「話す」から「聞く」にスイッチが入ってくるのを感じるはず。
最後に。
副業は、自分の力で売上をつくる世界。
だからこそ、売らなくても売れる“聞く力”は、人生を変えるスキルになります。
話すのが苦手でもいい。
でも、相手の話を「聞く力」「引き出す力」があれば、ちゃんと届く。
あなたが伝えたい価値を、ちゃんと相手に届けたいなら。
ぜひ一度、「質問の型」を使ってみてください。
副業のトークが、もっと軽やかに、楽しくなるはずです。
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