正直書く価値もないと思ったけれど。 ゴミみたいな動画を見かけたので書くことにした。
YouTubeのアルゴリズムっていうのは、時々、本当にろくでもないものを私の視界に放り込んでくる。
パーソナライズされているはずなのに、どうしてこんなドブの底を掬い上げたような動画が「おすすめ」に出てくるのか。
私の日常が、一瞬で不潔なものに侵食されたような気がして、本当に不愉快。
中身は、まあ、予想通りの低俗なものだった。
AIで生成されたのであろう、わざとらしく醜悪に描かれた女性たちが、街角のポスターを見て喚き散らしている。
「日本の萌え絵は性的搾取だ」なんて、どこかで聞きかじったような理屈を並べてポスターを剥がそうとする。
けれど、それが韓国のコンテンツだと分かった途端、彼女たちはバツが悪そうに手を止めて、黙り込む。
……何これ。
誰が、どんな顔をしてこれを作ったのか、想像するだけで吐き気がする。
「女はダブルスタンダードだ」
「日本の文化には厳しいくせに、海外のものなら許すんだろ」
そんな、使い古された、カビの生えたような皮肉を言いたいがために、わざわざAIに「汚い女」を描かせたわけ?
その発想自体が、あまりにも幼稚で、あまりにも救いようがない。
そもそも、その女性たちの造形。
あからさまに太っていて、肌も荒れていて、服装も無頓着。
「自分たちに従わない女は、これくらい醜いに決まっている」という、制作者の歪んだ願望と偏見がこれでもかと詰め込まれている。
論理で勝てないから、容姿という記号で相手を貶めて、自分たちの狭い界隈で「スカッとした」気になっている。
その精神構造、中学生で止まっているんじゃないかしら。
いや、中学生に失礼ね。
そんな動画で溜飲を下げている彼らが、一番直視したくない現実。
それは、彼らが必死に叩いているその「醜い女」たちよりも、
画面の前でニチャニチャと笑いながらこの動画を生成している自分たちの方が、
よっぽど社会から必要とされていないという事実。
だって、そうでしょう。
現実に生身の女性と対話して、意見を戦わせる勇気も知性もないから、
自分に都合の良い「叩きやすい人形」をAIに作らせて、箱庭の中で勝った気になっているだけ。
その姿の、どこに「男らしさ」や「強さ」があるというの。
ただの、弱者の居直り。それも、最高に質の悪い。
「日本の男はダメになった」なんて、今更言いたくもないけれど。
海外ならとっくにヘイトスピーチとして処理されているような内容を、
「ユーモア」だと思い込んで垂れ流しているこの国の現状には、ほとほと愛想が尽きる。
構造的な不平等や、女性が抱える生きづらさなんてものには一切目を向けず、
ただ「自分たちが不当に扱われている」という被害妄想だけを肥大化させていく。
その結果が、これ。
日本の萌え絵が批判されるのは、それが公共の場において、
「見たくない人の視界に入る」という配慮に欠けているからであって、
国籍がどうこうなんて話じゃない。
そんな基本的なリテラシーすら持ち合わせていないから、
「韓国ならいいのか!」なんて、ズレた反論しかできないんでしょうね。
論理的に破綻していることにすら気づかない、その知能レベル。
本当に、言葉が通じない生き物なんだな、と思う。
まあ、そんな彼らに何を言っても無駄なんだろうけれど。
彼らにとって、女性は「対等な人間」ではなく、
「自分を全肯定してくれる聖母」か、「自分を攻撃する悪魔」の二種類しかいない。
そのどちらにも当てはまらない、生身の、思考する女性の存在を、
彼らは脳の構造上、認識できないのかもしれない。
だから、AIを使ってまで「悪魔」を捏造して、それを叩くことでしか自尊心を保てない。
哀れ。
ただただ、哀れ。
あんな動画を作るのに、どれだけの時間を費やしたのかしら。
その時間を、少しでも自分を磨くことや、社会の役に立つことに使えば、
もう少しはマシな人生が待っていたかもしれないのに。
でも、彼らはそれを選ばない。
自分を変える努力よりも、他者を(それも捏造した他者を)引きずり下ろす快感の方が、
彼らにとっては手軽で、依存性が高いから。
淘汰されていくべき人種、っていうのは、まさにこういう人たちのことを指すんだと思う。
アップデートを拒み、温室の中で腐敗し続け、
同じような仲間と傷を舐め合って、外の世界を呪う。
そうやって、誰にも看取られることなく、ネットの海のゴミとして消えていく。
……ああ、もう、何を書いているんだろう。
こんな、名前も知らない、救いようのない誰かのために、
私の貴重な時間を割くこと自体が、最大の時間の無駄。
あんな動画のせいで、私の指が、言葉が、汚れていくような気がしてならない。
YouTubeには心底失望した。
こんな「汚物」を、私の日常に混ぜ込まないでほしい。
不快指数のメーターが振り切れて、せっかくの穏やかな午後が台無し。
もう、いいや。 怒る価値もない。
ただ、静かに軽蔑して、記憶のゴミ箱に放り込んでおしまい。
彼らがどんなにAIで「醜い女」を量産したところで、
現実は何一つ変わらない。
紅茶を淹れ直そう。できるだけ香りの強い、
あの動画の腐敗臭をかき消してくれるような、
とびきり上質なやつを。
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