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「評価はしてるよ?」に社員が心を閉ざす理由とは

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みんちゃん【求人マーケッター】
目次
それ、伝わってないだけかも? 社長が気づいてない「ズレ」 よくある“社長の勘違い”3選 ① 上から目線の「してやってる評価」 ② タイミングがバラバラすぎる ③ 給料UP=評価だと思ってる 評価って、ただの“ジャッジ”じゃない じゃあ、どうすれば伝わるのか? 1. 評価は“言語化”して伝える 2. フィードバックの“間隔”を短くする 3. 評価と“対話”をセットにする 伝わらなければ「ない」のと同じ 最後に:評価は“愛”の形のひとつ

「ちゃんと評価はしてるよ?」

そう胸を張って言う社長に限って、社員の離職が止まらなかったりする。

皮肉でもなんでもなく、これは中小零細企業でよくある現実だ。

評価制度も作った。

昇給の仕組みも明確にした。

面談だって年に1回はしている。

なのに、社員がどこか冷めている。

むしろ、できる社員ほど辞めていく。

……いったい、何が間違っているんだろう?

それ、伝わってないだけかも?

ちょっと想像してみてほしい。

あなたがプレゼントを渡したとして、相手にこう言われたらどう思う?

「え?それ、いつくれたっけ?」

「いやいや、ちゃんと渡したじゃん!」

って言いたくなるよね。でも、相手の記憶にないなら、渡したことにはなってないのと同じだ。

実は、人事評価もこれとそっくりなんだ。

「ちゃんと評価した」と思ってるのは、評価を“した側”の社長だけ。

“された側”の社員が、「評価された」と感じなければ、それは評価にならない。

これが、評価が空回りする一番の落とし穴。

社長が気づいてない「ズレ」

社長と社員との間にある“温度差”って、けっこう深刻だ。

特に人事評価に関しては、そのズレが大きければ大きいほど、社員の信頼はスッと冷えていく。

たとえばこんな感じ。

  • 社長「Aさんは売上も出してるし、頑張ってる。だからちゃんと評価してるよ」
  • 社員「売上出しても給料はほとんど変わらないし、上司からも何も言われない…評価されてないんだと思う」

この会話、どこかですれ違ってるの、気づいただろうか?

ポイントは、「伝えたつもり」と「伝わってない現実」

評価って、“想い”じゃない。

数字でも、制度でもない。

「伝わって、はじめて意味がある」ものなんだ。

よくある“社長の勘違い”3選

では、なぜこのズレが生まれてしまうのか?

僕が実際に現場で見てきた「やりがちだけど効果ゼロ」の例をいくつか紹介しよう。

① 上から目線の「してやってる評価」

評価の場で、ついつい出てしまう“上から目線”。

「ちゃんと評価してあげたんだから感謝しろよ」的な空気、出てないだろうか?

社員は敏感だ。

「いや、評価って恩着せがましく言われるもんじゃないでしょ?」って、心のシャッターをガラガラ閉めてるかもしれない。

② タイミングがバラバラすぎる

評価の言葉をかけるタイミングって、実はめちゃくちゃ重要だ。

たとえば、成果を出した“その時”に「ナイスプレイ!」と声をかけるのと、

半年後に「そういえば、あの時のアレ、よかったよね」と言うのでは、社員の受け取り方がまったく違う。

フィードバックは、鮮度が命

「あとで言おう」と思っている間に、社員の気持ちは次の目標にいってたり、すでに冷めてたりする。

③ 給料UP=評価だと思ってる

これ、めちゃくちゃ多い誤解。

「評価した=給料を上げた」って思ってる社長、ほんとに多い。

でもね、給料って“結果”であって、“フィードバック”ではないんだ。

社員が求めてるのは「見てくれてる」「認めてくれてる」っていう実感

これがないと、いくら昇給しても、心は満たされない。

そして、その結果…

「うちの会社、なんか評価されてる気がしないっす」

と、転職サイトを開かれてしまう。

評価って、ただの“ジャッジ”じゃない

そもそも評価って何のためにあるのか?

その本質を見失ってる社長も多い。

評価って、社員を裁くための“ジャッジ”じゃない。

信頼関係を築くための“コミュニケーション”ツールなんだ。

「君の頑張り、ちゃんと見てるよ」

「この部分はすごく良かった。さらにこうなるともっといいね」

こんな一言が、社員にとっては何よりのモチベーションになる。

逆に言えば、そこがない評価はただの「点数つけ」だ。

社員からしたら、それって通知表と同じ。しかも、中身の説明がないタイプのやつ。

じゃあ、どうすれば伝わるのか?

じゃあ、どうすれば「評価してるのに伝わらない」状態を防げるのか?

僕がオススメするのは、この3つ。

1. 評価は“言語化”して伝える

「評価してる」はNGワード。

「何を」「どう頑張って」「どんな成果を出したのか」を言葉で具体的に伝えること。

人は抽象的な言葉には反応しにくい。

「頑張ってたね」よりも「クレーム対応のスピードと丁寧さ、あれはお客様満足度上がったと思うよ」のほうが100倍伝わる。

2. フィードバックの“間隔”を短くする

年1回の評価面談だけじゃ足りない。

もっとフランクに、月1回でも、週1回でもいい。

小さなフィードバックをこまめに挟むだけで、社員の「ちゃんと見てもらってる感」はグンと上がる。

3. 評価と“対話”をセットにする

一方的に評価を伝えるだけでは不十分。

社員の話を聞いて、思ってること、感じてることに耳を傾ける。

「どう感じた?」

「最近どう?やりにくいことない?」

こんな声かけがあるだけで、社員の心の扉は開きやすくなる。

伝わらなければ「ない」のと同じ

せっかく評価してるのに、社員がそれを感じていなければ意味がない。

逆に、伝え方をちょっと変えるだけで、

「評価されてる感」がグッと増して、社員はやる気になるし、辞めにくくもなる。

これは、制度の問題じゃない。

社長自身の“関わり方”の問題だ。

評価って、特別な何かじゃない。

もっと日常的に、カジュアルに、コミュニケーションの一部として使っていくべきもの。

「ちゃんと評価してるのに…」と感じたときこそ、

それが「伝わってるか?」を見直すチャンスだ。

最後に:評価は“愛”の形のひとつ

ちょっとキザな言い方だけど、評価って愛情の表現方法のひとつだと思う。

社員に長く働いてほしいなら、

「評価してるよ?」じゃなくて、
「君のこと、ちゃんと見てるよ」を伝えよう。

見てるだけじゃダメだ。

ちゃんと、伝えよう。届けよう。

その一歩が、会社をもっと良くするはずだから。

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